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津田塾大学で津田梅子の足跡をたどる公開講座 学生主体に企画、35年の歴史

津田塾大学小平キャンパスの校舎

津田塾大学小平キャンパスの校舎

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 津田塾大学の公開講座「総合2019」の講演「『大海』をわたった津田梅子のあゆみ」が5月23日、小平キャンパス(小平市津田町2、TEL 042-342-5111)で行われる。

津田塾大学の前身、女子英学塾開学当時の津田梅子。1901(明治34)年ごろ

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 2024年度に変わる新5000円札の肖像に選ばれた津田梅子が創設した大学としても注目を集める津田塾大学。小平キャンパスでは、学生のみならず一般市民にも公開する「総合」という授業がある。

 公開講座「総合」は、テーマ設定や講師の選定、講演の設営までを学生が中心となって担うというユニークな形態の授業で、同大学で35年にわたり継続されてきた。「人生のさまざまな壁を乗り越えたい学生たちと、多くの壁を乗り越えて自分の道を切り開いてきた人生の先輩たちとをつなぐ」「学生自身が主体的かつ自由に考え、『私はどう考えるのか』を見つける場を提供する」ことを目的に、多様な分野の専門家を講師に招く。

 本年度のテーマは「井の中の私、大海を知る-先人たちも、もがいて成長した-」。将来を考える学生が「現実の延長線上に自らの理想を描くことができるようになること」を目指しているといい、すでに4月からジェンダーやファッション、児童虐待、リベラルアーツなどのバラエティーに富む切り口で講師が選ばれ、講演を行っている。

 23日は、学長の高橋裕子さんが「『大海』をわたった、津田梅子のあゆみ」という題で講演する。「女子教育のパイオニアという横顔だけでなく、キャリアパスの途上で津田梅子自身が経験した苦悩や葛藤、孤独感などにも触れながら、荒波を乗り越え、夢を実現した足跡をたどる」という。

 企画広報課の担当者は「学生の正規授業だが、市民との交流のために一般にも公開されており、質疑応答の時間は学生と同様に発言できる(講演時間により質疑応答なしの場合あり)。奮って参加いただきたい」と呼び掛ける。

 開催時間は13時~14時30分。参加無料。

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