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西武園ゆうえんち、「昭和レトロ」へリニューアル 山口線にラッピング電車も

園内ではグランドオープンに合わせて号外が配られた

園内ではグランドオープンに合わせて号外が配られた

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 西武園ゆうえんち(所沢市山口)が改修工事を終え、5月19日にグランドオープンを迎えた。これを記念して西武鉄道は15日、メインアクセスとなる山口線でラッピング電車の運行を始めた。

1960年代をイメージしたラッピング車両 対象は8500系8521編成

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 新しい西武園は「1960年代の昭和」がテーマ。起点となる多摩湖駅は、2つ先の西武園ゆうえんち駅でメインゲートに直結する。今回は当時実際に運行していた車両のカラーリングをイメージしたという。西武鉄道の喜多村社長は「入園前から世界観を創り上げ、ワクワクを感じていただきたい」と話す。運行期間は来年3月まで。

 同園はおよそ半年の休園を経て、リニューアル初日を迎えた。オープニングセレモニーでは、来園者と共にカウントダウンが行われ、打ち上げられた花火に歓声が上がった。

 ゲートの先には、目玉の一つである「夕日の丘商店街」が広がる。買い物や食べ歩きが楽しめるマーケットプレイスに加え、住人(エンターテイナー)たちによるライブパフォーマンスが各所で巻き起こる舞台にもなる。時には警官が泥棒を追いかけるアクション要素の強い展開もあり、見どころだという。

 積極的な関わり合いを通じて、来園客に「心温まる幸福感に包まれる世界を感じていただけたら」と期待を込める。号外を配るスタッフの一人は「グランドオープンを楽しみにしていた。ここの住人は優しい人ばかり。多くの方に楽しんでいただければ」と話していた。

 同園は1950(昭和25)年の開業以来、1988(昭和63)年の約194万人を境に入場者が徐々に減少。2018(平成30)年には約49万人となっていた。近年は施設の老朽化も問題とされていた。今回のリニューアルでは、全てを一新するのではなく、あえて古いアトラクションを残し「懐かしさを感じてもらう」のが狙いだという。

 西武ホールディングスの後藤高志社長は「デジタル化やコロナ禍など、このような時だからこそ『心温まる幸福感に包まれる世界』の価値は増していると考えている。生まれ変わった西武園ゆうえんちに期待してほしい」とコメントする。

 同園では新型コロナウイルス対策として、開業前にスタッフ全員がPCR検査を受け、陰性を確認したうえで、5月31日までの入園者数は1日5000人を上限として運営する。

 5月中の開園時間は10時~19時(土曜・日曜は20時まで)。入園料は、「1日レヂャー切符」大人=4,400円、小人=3,300円。

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