小平市とJA東京むさしが5月から週2回、小平産農産物を小平市役所正面玄関前で販売している。朝採りのトマトやイチゴのほか、玉ネギ、ジャガイモなど合わせて10品目以上の野菜が顔を並べる。昼時には列ができる盛況ぶりだ。
販売は月曜と木曜の11時30分~13時。正面玄関脇に設置されたオレンジ色のテントが目印。JA東京むさし小平支店の梯(かけはし)さんは「地場産の野菜が一番旬な時期に開いている」と話す。
すぐ近くにはJAの直売所「ムーちゃん広場」(小川町2)があるが、市役所利用者とは「客層」が違うという。梯橋さんは「もっとたくさんの野菜を買いたい方は、ムーちゃん広場にお越しください」と、新規客の獲得につなげたい考えだ。
同市では補助金を出すなどして、公立小学校給食での地場産野菜の活用に積極的だ。しかし4月、老朽化した給食センターの建て替え工事が始まり、この需要が大きく減少していた。市産業振興課の植原さんは「昨年も緊急事態宣言で小学校が休校の時に即売会を開いたが、非常に好評だったため(今回の開催を決めた)」と経緯を話す。
取材日はあいにくの雨だったが、会計を待つ列ができる活況ぶり。「こんなところで野菜が買えてありがたい」という利用者の声も聞かれた。
梯さんは「これからの季節のお薦めは何と言っても枝豆とトウモロコシ」と季節の野菜を売り込む。夏野菜の出荷は6月中~7月末が最盛期となる。
荒天中止。7月29日まで。