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小平にオーダー焙煎「トミタコーヒーロースタリー」 対話を通じて好みの味探る

店主の冨田さん。少量から好みに合わせた焙煎をオーダーできる

店主の冨田さん。少量から好みに合わせた焙煎をオーダーできる

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 小平に好みに合わせコーヒー豆を焙煎(ばいせん)するオーダー焙煎店「Tomita coffee roastery(トミタコーヒーロースタリー)」(小平市学園西町1、TEL 050-3554-0454)がオープンして半年がたった。

小平にオーダー焙煎「トミタコーヒーロースタリー」 対話を通じて好みの味探る

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西武多摩湖線の一橋学園駅の南で、市役所西通りに面した同店。濃い青色を基調にした落ち着いた雰囲気の店内には、さまざまなコーヒー豆が入った麻袋が整然と並ぶ。手に取りやすい焙煎済みのパックコーヒーも取りそろえる。

 通勤客の利用を想定し8席ほどのカフェスペースを併設し、テイクアウトもできる。金曜朝には、週替わりのブレンドコーヒーを安価で提供する「朝イチ珈琲(コーヒー)」を実施。通勤客のほかテレワークで働く近隣住民の利用も多いという。

 30代で焙煎に興味を持った店主の冨田学克(のりかつ)さん。「手網を使って10年ほど、趣味として自宅でやっていた」と話す。40代で自分の将来を見据え、好きなものを仕事にしたいと考えた。飲食店でホールマネジメントに従事する中、客の要望に合わせメニューを提供する楽しさを経験した冨田さん。自身の趣味を取り入れた「オーダー焙煎」を思い立った。

 しかし一般的には、コーヒー豆は、大きな釜で5キロほどを一度に焙煎し小分け販売する。そのため客の好みに合わせ少量を提供するには不向きだった。そこで富田さんがたどり着いたのは、小さな釜で少量の豆を焼く「直火式小釜焙煎珈琲」だった。「この方式なら200グラムから焙煎できる」と、出店への歯車が回り始めた。

 商品は1,000円~1,500円前後を中心に取りそろえる。「お供」として自家製のスコーンとカフェオレプリン(以上290円)も提供。テイクアウトの需要も高いという。

 冨田さんは「コーヒーの味を決める要因はさまざまあるが、一番は焼き加減。浅いか深いかで酸味や苦みが変わる。会話から一人一人の好みを読み取る」と話す。「そのやり取りが楽しい」とも。

 「まだオープンから日が浅く、まず近隣住民に幅広く利用してもらいたい」としながらも、「現在は電話で通販を受け付けているが、客の利便性を高めるため、ネットの通販サイトも始めたい」と今後の展望について話す。冨田さんは「まずは来店して話を聞かせてほしい」と呼び掛ける。

 営業時間は10時30分~18時30分 (木曜のみ13時~)。月曜・第1日曜定休。

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