育児中の母親や父親が感じる孤独解消のため地域の仲間や居場所を紹介する小平のグループ「ままふらっと」が10月17日~23日の1週間、リアル・オンラインのどちらでも参加できるイベント「ふらっとweek」を小平と狛江で同時開催する。
小平・狛江で同時開催「ふらっとweek」 育児中の人が出会える場所を提供
期間中、「親子ヨガ」「ベビーマッサージ」などの実践的な講座のほか、オートミールクッキーやミツロウラップを作るワークショップから、「先輩パパとスナック風ゆる育児トーク」「おっぱい相談」「発達障がいの経験談」などトークを主体にしたものまで、趣向を凝らしたイベントを用意する。
22日は「ハロウィーンショー」と題し、小平駅前ショッピングセンターでハロウィーンショーを開催。腹話術やヒーローショー、音楽ライブも用意する。翌23日は会場を学園東町のコワーキングスペースに移し、「ハロウィーンミニマルケッティ」を開催。ワークショップのほか保育付きのカフェも行う。
同グループ代表の大坪美智さんは「リアル会場はもちろん、家から出られなくてもオンラインで楽しめる。参加しやすい方法で、フラッと遊びに来てほしい」と呼びかける。
「仕事人間だった」という大坪さん。長男の出産後、育休に入ると「近所に誰も知り合いがいない」と気付いたという。子連れで電車を使って友人に会いに行くのも難しく、孤独感が日増しに大きくなっていった。「ひどく落ち込む時期が続き、当時は分からなかったが、『産後うつ』だったのでは」と振り返る。
きっかけはSNSで見かけた小平の「承認制ママコミュニティー」だった。思い切って飛び込んでみると、近所に同じ悩みを抱えた仲間がたくさんいることが分かった。「まるで世界が色を取り戻したように感じた」と大坪さん。同じ思いをする人をなくしたい――そんな思いから「ままふらっと」の活動を始めた。
活動を通して協力者も増え、その輪は広がりつつある。しかし大坪さんは「まだまだ暗中模索中」と話す。「困っている人が本当に必要としているものを提供し、まずは小平で定着させて、少しずつ他の地域へ広げていけたら」と今後を見据える。
開催時間は9時~21時。予約は公式サイトで受け付ける。