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鷹の台駅周辺の喫茶店などがロケ地に 映画「零落(れいらく)」公開

主人公を演じる斉藤工さん。喫茶店「cafeシントン」で。(C)2023浅野いにお・小学館/「零落」製作委員会

主人公を演じる斉藤工さん。喫茶店「cafeシントン」で。(C)2023浅野いにお・小学館/「零落」製作委員会

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小平の喫茶店「cafeシントン」(小平市たかの台)と、そば店「新月」がロケ地となった映画「零落(れいらく)」が3月17日、全国の映画館で公開された。

撮影風景。後ろに西武国分寺線の線路が見える。(C)2023浅野いにお・小学館/「零落」製作委員会

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 俳優の斎藤工(たくみ)さんが主人公を演じ、竹中直人さんが監督を務めた。原作は、浅野いにおさんの同名漫画。8年間連載した作品が完結した漫画家を主人公に、次回作を巡り荒(すさ)んでいく様子を実写で描く。

 主人公の自宅付近という設定で2021年11月16日に、西武国分寺線の鷹の台駅周辺でロケが行われた。「cafeシントン」は主人公が通う喫茶店として登場する。故・碇山邦夫さんが1962(昭和37)年にオープンした同店。昭和レトロな内装が特徴で、現在は孫の中西智子さんが当時の内装を引き継ぎ経営する。

 店主の中西さんは数年前に竹中直人さんが同店を何度か訪れたエピソードに触れ、「『いつかこの辺りで映画を撮影したい。それまで何とか頑張って続けてほしい」と頼まれた」と話す。古いものを守りたい一心で、祖父母の店を引き継いだ中西さんは、竹中監督が言葉通りにしてくれたことについて、「とてもうれしかった」と笑顔を見せる。

 竹中監督は1980(昭和55)年、多摩美術大学を卒業。鷹の台は青春時代を過ごした思い出の地。撮影の合間にコーヒーを飲みながら「思い出話に花を咲かせていた」という。中西さんは「昔と変わらない風景に多弁になっていたのかも」とロケ当時を振り返る。

 シントンの隣のそば店「新月」では、主人公の食事シーンが撮影された。同店は、「より多くの人に見てほしい」と、店頭にポスターを張り出し映画を応援する。
 バンド、ドレスコーズが歌う主題歌「ドレミ」の映画本編映像を使ったミュージックビデオでも、玉川上水沿いの緑道や西武線の踏切遮断機などが登場する。

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