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小平で高校演劇の祭典 音響や照明も高校生の手で

会場スタッフと共に舞台を確認する生徒たち

会場スタッフと共に舞台を確認する生徒たち

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 多摩北地区の高校生が集う演劇イベント「春の高校演劇スペシャル」が4月21日・22日、ルネこだいら(小平市美園町1)で開催される。

音響機材についてレクチャーを受けるワークショップの様子

 同祭は今回で23年目を迎え、今年の参加は7校。演じるだけでなく、音響や照明なども各校の生徒が担当する。4月3日に行われた合同のワークショップでは、照明・音響・舞台の3グループに分かれて機材の操作方法などを学ぶ様子が見られた。同日に行われたリハーサルでは、各校30分ずつの舞台確認と同時進行で会場スタッフと詳細を打ち合わせるなど、終始熱気に包まれた一日となった。

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 3年生の楠見優希さん(小平高校)は「昨年は少し自分の中で悔いが残った」と話し、「声量や立ち位置、小道具の使い方などを工夫して、さらに良いものをお見せしたい」と意気込む。小平高校では他の部活から裏方として参加する生徒もいるなど、文化部同士の交流が生まれている。

 同じく3年生の早川周平さん(小平西高校)は中学まで運動部に所属していたが、尊敬する先輩の影響で演劇部へ入部した。「正直もっと簡単なものだと考えていたが、やってみると演劇ならではの難しさを感じた」という。何度も壁にぶつかる中、乗り越えてこられたのは「周りの助けがあったから。演劇を通じて、普通に過ごしていたら得られない貴重な経験ができた」と振り返り、「当日は悔いのないように演じたい」と静かな決意を見せる。

 同祭の前身は、25年前に当時の田無市(現・西東京市)にある文華女子高校の講堂で行われた「春の演劇フェスティバル」。小平に市民文化会館(ルネこだいら)ができたことをきっかけに、同館で開催されるようになった。

 第1回から運営に携わり現在も統括を務める市村益宏教諭(拓殖大学第一高校)は「年々レベルが底上げされていると感じる」と話す。「演劇は見ている人に伝えられるかどうかが勝負。楽しんで演じるだけでは自己満足になってしまう。人を感動させるためには何が必要なのかを考え、若いうちから外に出て場数を踏むことで人間的にも成長する」とも。

 両日各校1時間ずつのプログラムとなるが、入退場は自由。市村教諭は「普段演劇を見たことがない方にもぜひ気軽に足を運んでもらい、この日に向けて準備してきた生徒の熱量を感じてほしい」と来場を呼び掛ける。

 参加校は、21日=南多摩中等教育学校・東久留米高校・小平高校、22日=小平西高校・八王子高校・武蔵野北高校・拓殖大学第一高校。最終日には表彰式を予定する。入場無料。

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