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小平の「アクティブスタジオ」が移転 全国から銀塩写真プリント注文も

店舗外観。店内ではスタジオ撮影も行う

店舗外観。店内ではスタジオ撮影も行う

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 小平・学園坂商店街の写真店「アクティブスタジオ」(小平市学園東町1、TEL 042-346-5666)が移転して3カ月がたった。

巨大な銀塩写真プリンター

 家主の都合により前店舗が使えなくなり、以前の店舗から85メートルほど奥に入った路地へ移転した同店。店主の坂野英俊さんはもともと中野区で写真事務所を開いていたが、28年前に小平へ移ったことをきっかけに「自分が仕事を通じて得たフィルムの知識を一般の人に伝えたい」と現像も手掛けるようになった。

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 同店では、撮影したフィルムを一切デジタル化しない「銀塩写真」というアナログ方式のプリントを行っている。現在、ほとんどの写真店ではネガをデジタル化して印画紙に露光する方式で現像をしているが、「両者の違いは比べてみると明白」だという。「たとえば機関車の写真だと、石炭を燃やす煙は肉眼で見ると茶色っぽいはずが、補正されて白くなってしまう。それでは水蒸気とほぼ見た目が変わらない。バラの花びらや草木なども、元来の銀塩写真プリントでないと自然な質感は出ない」とも。

 北海道から沖縄まで、全国から現像の注文が入るという同店。「本物のアナログプリントをしてくれる」との評判を聞きつけ、プロ・アマ問わずさまざまな人からフィルムが送られてくる。

 坂野さんは「昔はフィルムで撮ったらレンズで焼く、というのが当たり前だった」と振り返る。しかし現像に使うアナログ機の生産は終了し、メーカーの部品供給期間も過ぎているため、使われなくなったプリンターからパーツを取って自分で修理をしながら使い続けている。現在使用しているQSS23型は、国内で稼働している中では最後の1台だという。「ローラーは回転させることが命」と、休みの日でも毎日1回は電源を入れてメンテナンスをしている。

 「若い人にもフィルム写真が人気になってきているが、本当の銀塩写真の良さと感動を伝えたい。今後は銀塩のための写真教室も開催したいと考えている」と坂野さん。撮影から実機を使ってのアナログプリントまで、連続講座のような形で行っていきたいという。詳細はホームページで案内する予定。

 営業時間は10時~19時(水曜は20時まで)。日曜は不定期休業あり。