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小平に週3日営業のおむすび専門店「まじょむす」 体を気遣うメニュー展開

店舗外観。黄色の庇(ひさし)と立て看板が目印

店舗外観。黄色の庇(ひさし)と立て看板が目印

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 小平警察署近くの住宅街にテークアウトのおむすび専門店「まじょむす(小平市小川町2)」がオープンして3カ月がたった。

おむすびのラインアップ例。左下が定番の「塩むすび」

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 店名の「まじょむす」は、西洋の魔女から着想を得て付けられた。店主の大杉さんは「魔女というと良くないイメージを持つ人もいるが、ハーブを用いて健康管理をするなど、西洋では栄養士や看護師的な意味合いがある。体に優しいおむすびの店にぴったりだと思った」と話す。店で使う米はエコファーマー認定を受けた「紀州宮本農園」のもの。野菜は同農園のほか、小平と国分寺でなるべく農薬を使わずに作られたものを仕入れているという。
 定番メニューは青ヶ島産の塩を使った「塩むすび」(120円)や「塩サバむすび」(160円)、青梅にあるかわなべ鶏卵農場の卵で作る「味玉むすび」、北海道産の新巻きザケを使った「鮭(さけ)むすび」(以上180円)の4種。そのほかに日替わりのおむすびを加えた7~8種のメニューを用意し、野菜をたっぷり使った「おかず盛合せ」(350円)も提供する。

 食材の好き嫌いはないという大杉さんだが、化学物質アレルギーがあることが分かってから添加物や農薬について調べるようになり、「安心・安全な食材を使ったテークアウトのお店があればいいのに」と考えるようになった。周辺に飲食店が少なかったことから「いっそ自分で作ってしまおう」と1年前に店を出すことを決意。建築関係の仕事をしている夫の後押しもあり、自宅の一部を改装して4月9日にオープンした。

 「住宅街に位置しているので、近所の子どもが『昨夜はお刺し身を食べたよ』などと報告しに来てくれることもある。ただおむすびを売るだけではなく、たわいないおしゃべりをしに寄ってくれる場であることがうれしい」と大杉さん。「外食は便利だが、そればかりでは体が疲れてしまう。体に優しく、食べたら笑顔になれるようにと、一つ一つ心を込めて作り続けていきたい。安心な素材で作られたおむすびを食べて、少しでも元気になってもらえれば」と抱負を話す。

 営業日は月曜・水曜・金曜(最終週のみ月曜・水曜・土曜)。営業時間は8時~18時(土曜のみ13時まで、売り切れ次第終了)。

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