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東村山のビール醸造所が1周年 英国出身のオーナーが温度管理システム開発

オーナーの芦川マイケルさんと妻の悟子さん

オーナーの芦川マイケルさんと妻の悟子さん

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 東村山のブルワリー「DISTANT SHORES BREWING(ディスタント ショアーズ ブルーイング)」(東村山市秋津町3、TEL 042-306-4242)が10月27日、オープン1周年を迎える。

オーナー名を冠したビール「コンニチワマイケルデス」はバージョンを変えながらブラッシュアップしている

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 ビールの醸造も担当するブルワーの社長・芦川マイケルさんは、イギリス出身の元システムエンジニア。前職の経験を生かして醸造所で使う温度管理システムをプログラミングし、ビール造りの要となる温度を制御しているという。自身が海外で普通に飲んでいたように「日本でもフレッシュな造りたてのビールを提供したい」と北イギリスで修業を積み、10月にビール醸造免許を取得して同所での醸造をスタートした。

 ブルワリー名の「DISTANT SHORES」(はるかな岸の意)はその昔、イギリスから遠い国まで大帆船でエールを運んでいたことに由来する。クラフトビールを取り扱う店は東京都心に多いことから「いち早く新鮮なビールを届けられるように」と都内で工場を開く場所を探し、条件がそろっていた東村山を選んだ。

 工場内には2400リットル3本、1200リットル3本、120リットル2本の発酵タンクを有し、これまでに醸造したビールは「Galaxy Haze」「コンニチワ マイケルデス」「Brut IPA」など27種類を数える。現在は国立の「Craft Kunita-Chika」や新橋の「クラフトビアバルIBREW」、六本木の「Two Dogs Taproom」など都内を中心に全国の飲食店へ卸しているという。

 受発注の窓口や事務処理を一手に引き受けるのは、妻の悟子(さとこ)さん。毎週日曜にオープンするテイスティングルームでの接客も担当し、夫婦二人三脚で経営している。テイスティングルームは食べ物の持ち込みが可能。ハーフパイント=500円で出来たてのビールを提供する。

 1周年を迎え、マイケルさんは「今日本には数多くのおいしいビールがあり、私もワクワクしながら日々いろいろな銘柄を飲んでいる。イギリスだけでなくアメリカスタイルのビールもラインアップし、先日はドイツスタイルにも挑戦してみた。皆さんと触れ合いながらこれからも研究・醸造に励み、みんなが笑顔になるようなビールを造っていきたい」と話す。

 テイスティングルームの営業時間は13時~18時。11月は「東村山市民産業まつり」への出店も予定する。

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