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田無神社「酉の市」で都指定文化財の「本殿・拝殿」一般公開 舞殿ライブも

過去の酉の市の様子

過去の酉の市の様子

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 田無神社(西東京市田無町3)が11月1日、13日、25日の「酉(とり)の市」で本殿と拝殿を一般公開する「本殿特別拝観会」を行う。

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 同神社の本殿と拝殿は2000年、東京都有形文化財(建造物)に指定された。江戸後期の1858年に大工棟梁(とうりょう)・鈴木内匠と、彫工・嶋村俊表によって造られた本殿は、「江戸の堂宮建築技術が到達した高度な水準を示す」とされ、保存状態も良いことから例年多くの人が見学に訪れる。普段は火災防止の目的で覆殿に覆われているため、一般公開は「酉の市」で年に一度行われている。

 合祀(ごうし)している大鳥神社の起源にちなんで毎年11月に開催する「酉の市」では熊手市が立ち、露店や駄菓子屋台、コーヒー販売のキッチンカーなどが並ぶ。例年、縁起物の熊手を求める人や参拝客でにぎわう。

 境内では「楽しいよ 大酉祭」と銘打ち、18時~21時ごろに「舞殿ライブ」を行う。田無囃子(はやし)保存会が全日出演するほか、市内在住・市内イベントに出演している「西東京市にゆかりのある」ミュージシャンらが出演する。1980年代を中心に注目を浴びたバンド「有頂天」の元メンバーが活動する民族音楽団「シャルキィロマ」、西武柳沢エリアで派生したジャズユニット「Mami&Hot Streets」、アイリッシュ音楽バンド「モンロー」やギターの弾き語り「Robin」、ギターとアコーディオン奏者のデュオ「アイリッシュコーヘイと藤田まゆみ」、ロス・インディオスの10代目シンガーを務める歌手「奈月れい(Reina)」など、多彩な音楽で彩る。

 宮司の賀陽智之さんは「本殿・拝殿は今年3月に東京都から『特に景観上重要な歴史的建造物等』にも認定された。東洋のミケランジェロとも称される、嶋村俊表の彫刻を多くの皆さまに見ていただきたい。舞殿ライブは、訪れる方たちに楽しんでいただくと同時に、神社にお祭りしている神様たちにも楽しんでいただけたらと奉納している」と話す。

 開催時間は17時~23時。本殿特別拝観は各日18時~20時(順次拝観、予約不要)。

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