小平の国土交通省国土交通大学校(小平市喜平町2、TEL 042-321-1541)の公開講座「スプリングスクール」が3月19日に開かれる。
通常は研修機関として国土交通省の職員や地方公共団体、独立行政法人などを対象に測量や道路管理、各種マネジメントなどの研修をしているため、敷地内に入れるのは関係者のみ。地域交流の一環として毎年春に行う公開講座は、今年で10回目を迎える。
講座は約1時間ずつの2部構成。1部は、国交省・国土交通政策研究所の副所長を務めた経歴も持つ校長の岩瀬忠篤(いわせ ただあつ)さんによる講義を予定。これまでの経験を踏まえて、世界経済や科学技術イノベーションの動向を中心に2050年を展望する内容になるという。
2部は「災害時におけるドローンの活躍」として、大規模災害時に活躍したドローンの事例を座学形式で学ぶ。講義の後は敷地内の多目的研修棟へ移動し、職員によるドローン飛行のデモを見学できる。空撮用としてプロにも人気が高い「PHANTOM3」のほか、「トイドローン」と呼ばれる小型のドローン飛行も予定する。
同校測量部科長の越智久巳一(おち くみかず)さんは「一般的にドローンというと良くないイメージを抱かれる方もいるが、災害時など人の目が届かない場所を撮影できることを知ってほしい。近年は技術の進歩でホバリングが安定し、安全性も増している」と話す。「今や測量にも欠かせない技術として、測量会社の7割くらいは導入しているのでは」とも。
広報担当の熊澤俊弥さんは「スプリングスクールの案内をホームページで出したところ、他府県からも申し込みがあった。普段立ち入ることのできない施設に入れる貴重な機会でもあるので、気軽にご参加いただければ」と呼び掛ける。
申し込みは電話またはメールで受け付ける。定員100人。参加無料。締め切りは3月15日12時まで。