子どもたちがフクロウの巣材を調査する「ちきゅうえいじゅうがっこう かんさつかい ふくろうの巣からネズミの骨を取り出す2」が3月24日、武蔵野美術大学(小平市小川町1)で開催される。主催は地球永住計画。
「ちきゅうえいじゅうがっこう」は、探検家で医師の関野吉晴さんが中心となって進めるプロジェクト「地球永住計画」の子ども版。今年1月にも催され、好評だったため2度目の開催が決まった。
ネズミを主食とするフクロウの性質を利用して、ネズミの被害に悩む青森のリンゴ園にフクロウの巣箱を置いたところ、ネズミが減ったという事例は昨年12月にテレビでも紹介され、大きな反響があったという。フクロウの巣材にはネズミの骨が残されるため、今回は同リンゴ園と山梨県の八ヶ岳に設置した巣箱をサンプルに、骨を取り出す作業を行う。
当日はフクロウとネズミの性質や構造について学ぶ時間もあり、取り出した骨は会場の骨格図や骨格標本と見比べる。前回は、ネズミ以外にもヒミズ、カエル、鳥などの骨が見つかったという。地球永住計画メンバーで同大学非常勤講師の棚橋早苗さんは「生き物のつながりを知る素晴らしい企画」と話し、「ネズミの骨を見たり触ったりする機会は、日常ではほとんどない。子どもたちにとっては、宝探しのような感覚では。大人より手が小さく目が良いので、小さなネズミの骨をたくさん探し出していた」と、前回の様子を振り返る。
講師を務める高槻成紀さんは野生動物生態学、保全生態学を専門とし、玉川上水沿いのタヌキの生態や野草の分布調査を続けている。高槻さんは「この体験を通じて、子どもたちの柔らかな心に生き物を調べる喜びが芽生えたらうれしい」と話す。
開催時間は10時~12時を予定。参加費は500円。定員は子ども30人(先着順、必要に応じて保護者同伴)。申し込みはメールで受け付ける。締め切りは今月23日。