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小平の自家焙煎コーヒー店「アヒルのうたたね」が1周年 柔らかな「場」目指す

左=店長の鈴木仰さん、右=スタッフの原康太さん (photo by Yosuke Sato)

左=店長の鈴木仰さん、右=スタッフの原康太さん (photo by Yosuke Sato)

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 小平・学園坂商店街の奥に位置する「自家焙煎(ばいせん)コーヒー アヒルのうたたね」(小平市学園東町1)が4月1日、1周年を迎える。

客席には学校の椅子を配置

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 国分寺駅近くの雑居ビルに入る「北口カフェ」の系列店。店長の鈴木仰(あおぐ)さんは元々「北口カフェ」で店長をしていたが、コーヒー好きが高じて焙煎に興味を持ち、社長と相談して「自家焙煎のコーヒーを出せる店を」とオープンした。7.5坪の店内には「古い物が好き」という鈴木さんセレクトの「昔懐かしい」雑貨やポスターなどが飾られ、学校の机と椅子を使ったカウンター2席のほか、テーブル8席を備える。テーブルは1~2人客を想定した配置で、マガジンラックには「暮らしの手帖(てちょう)」などの雑誌を用意。「気軽に立ち寄れる、ゆっくりできるスペース」作りにこだわる。

 店名は温かく柔らかな雰囲気を伝えたいと考えていた時に、動物園で日なたぼっこをしながら寝ていたアヒルの姿を思い出して付けたもの。「最初は豆売りがメインだったが、要望が多かったため少しずつ席数を増やした。来てくれる地元の人と日々会話をしていくうちに、『場』を作りたいという方向性に変わってきた。カフェや喫茶店が少ない一橋学園で、サードプレイス的な存在になれたら」と鈴木さん。

 イートインメニューは「うたたねブレンド」や「夜更かしブレンド」の定番2種と期間限定のブレンド1種(以上400円)のほか、「エチオピア モカ イルガチェフ」「コロンビアオーガニック」などストレートのコーヒー4種(以上450円)など。「コーヒーとの相性を楽しんでほしい」と自家製のどら焼き(200円、数量限定)やカスタードスフレチーズケーキ(450円)も用意する。コーヒーは店内での提供だけでなく、挽(ひ)き売り需要やテークアウトにも対応する。

 これまではほぼ1人で営業していたが、昨年から新しいスタッフも3人加わった。イベントへの出店オファーも増えているという。1周年を迎えて鈴木さんは「コーヒーはあくまで取っ掛かり。自家製の焼き菓子なども増やしていく予定なので、『レトロ+今』のバランスを取りながら商品のデザイン、パッケージなどもこだわっていきたい。アヒルのうたたねの商品で、日々の暮らしに寄り添うような、ちょっとした幸せを届けられれば」とほほ笑む。

 営業時間は10時~18時。月曜定休。

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