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小平市ふれあい下水道館で雲の写真展 大迫力のスーパーセルからうろこ雲まで

巨大な積乱雲と稲妻。美しさと同時に、その下の気象状況を想像させる

巨大な積乱雲と稲妻。美しさと同時に、その下の気象状況を想像させる

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 集中豪雨をもたらす夏の積乱雲をはじめとする、迫力ある雲の写真展「東京で見たすごい雲」が現在、小平市ふれあい下水道館(小平市上水本町1、TEL 042-326-7411)で開かれている。

ふれあい下水道館外観

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 館内には風景写真家の瀬戸豊彦さんが撮影、監修した東京近郊の雲の写真15点が展示され、訪れる人がスーパーセルと呼ばれる巨大積乱雲やスギ花粉による光環(太陽の周りに丸い虹の輪がかかる現象)など、さまざまな表情を見せる雲の迫力ある写真に見入っている。

 下水道の役割や歴史を映像やパネルで展示するほか、本物の下水道管の中を見学できるなど「下水道の大切さを学ぶことができる」同施設。館長の太田尚樹さんは「雨を排水する下水道の働きとゲリラ豪雨をもたらす雲には、密接な関係がある。降水量が多い時には、内径4.5メートルある下水道管の8割まで水量が増えたこともあった。雲の迫力を感じさせる瀬戸さんの写真を見て開催を申し入れたところ快く受けていただき、今年で2年目になる。恐ろしいだけではなく、美しい表情も見せる雲の世界を存分に味わってもらえれば」と話す。

 写真には撮影時の様子を説明する解説や天気図なども添えられ、理解を深めることができる。同館職員の工藤宜光さんによると「昨年も多くの来場があった。普段は親子連れが多いが、この期間は写真展を目的に来る大人の方も少なくない」という。初めて訪れたという40代の男性は「SNSで写真展を知って来てみたが、雲が生き物のように見えて驚いた。自然の美しさと怖さを感じた」と話す。

 最終日となる9月7日の「下水道の日」には瀬戸さんによるギャラリートークも行うほか、さまざまなイベントを予定している。

 開館時間は10時~16時(ギャラリートークの開催時間は10時~15時、説明時間は15分程度)。入館無料。

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