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清瀬で「市役所産」のギンナンと柿、今年も 職員の手で廃棄から特産品に

ギンナンを手洗いする様子

ギンナンを手洗いする様子

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 職員の手で収穫・加工したギンナンと柿の販売が、今年も清瀬市役所(中里5)で始まった。

加工されたギンナン

 2015(平成27)年に始まった「清瀬天然資源有効活用プロジェクト」の一環。ギンナンは市内の公立小学校4校に植わるイチョウの木から採取したもので、以前は費用をかけて処分していたが、ごみの減量や処分費削減のために市の職員が加工処理をして商品化したところ「飛ぶように売れた」という。700袋以上販売した年もあり、毎年楽しみにしている市民も多い。

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 ギンナンの洗浄から袋詰めまでを担当するのは、「総務課のベテラン職員」櫻井紘さん。手作りの網で果肉と種子を分離し、水洗いの工程を3回繰り返した後、1週間ほど天日干しをして完成させる。強烈な臭いを放つ果肉は土に埋めて苗木の肥料に使い、極力ごみを出さないように心掛けている。

 柿は、市内の公園や公共施設に植栽されている木から採ったもの。熟して落ちた果実が地面を汚すため、2016(平成28)年まではごみとして処理していた。翌年から一つ一つ選別とから拭きをし、袋詰めして販売をスタート。昨年の販売数は930個を数え、「今年の収穫量はどう?」「いつから販売するの?」などの問い合わせが来るようになったという。人気の渋柿はすでに完売し、甘柿も残りわずか。

 市役所の1階窓口にはギンナンや柿のほか、薫製用の「清瀬桜チップ」や「柿の木チップ」、婚姻証明に使える「年輪プレート」など、過去には処分するしかなかった素材を加工した清瀬の特産品が並ぶ。

 産業廃棄物を管理する総務課の海老澤雄一さんは「市内産のシークワーサーなども販売しているので、窓口がまるで青果売り場のような状態。市役所は書類や手続きなど固いイメージがあるかもしれないが、少しでも身近に感じてもらえたら」と笑顔を見せる。「以前は莫大(ばくだい)な処分費がかかっていたものを商品化することで、プラスに転じることができた。循環型社会を目標として展開する取り組みを今後も続けていきたい」とも。

 価格は「市役所産ぎんなん」=1袋200グラム入り200円、「清瀬産甘柿」=1袋100円。

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