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平櫛田中彫刻美術館で梅の時期恒例のひな人形展示 館内で味わう特製弁当も

平櫛田中作の「内裏びな」

平櫛田中作の「内裏びな」

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 平櫛田中の収集したひな人形をお披露目する「おひなさま展示」が2月5日、小平市の平櫛田中彫刻美術館(小平市学園西町1、TEL 042-341-0098)で始まる。

季節の野菜をふんだんに詰め込んだ「平櫛田中弁当」

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 平櫛田中は日本を代表する彫刻家の一人。晩年の10年間を過ごした邸宅を公開するとともに彼の創作について理解を深める企画展示を行う同館は、田中が手掛けた「内裏びな」のほか、芥子(けし)びなや人形師による創作ひな人形などを収蔵。その中から毎年この時期に作品を変えて展示してきた。

 今年鑑賞できるのは田中作の「内裏びな」と、奈良人形で有名な森川杜園(とえん)の作品。同館学芸員の藤井明さんは「『内裏びな』は、2人の子を病で相次いで亡くした田中が次女の結婚を祝って彫り上げた作品。彫刻家がひな人形を作るのは珍しい。森川杜園の鮮やかな彩色は後に活躍した田中も高く評価しており、彼の作品にもその影響が見られる」と話す。

 毎年2月末~3月初旬には庭園の梅も開花する同館。紅白やピンクの花が人形のガラスケースに映り込む様子も美しく、楽しみにしている人が多いという。107歳という長寿を全うした田中にあやかり、氏が愛した食材をふんだんに詰め合わせた「平櫛田中弁当」(1,100円、要予約)を特別に館内和室で食べられる日も(予約・問い合わせはまるやす商店(TEL 0120-970-081)まで)。

 藤井さんは「ひな人形と庭園の梅を愛でながら、館内で弁当を味わえる貴重な機会。春を感じながらゆっくり過ごせる人気の企画を多くの皆さんに楽しんでいただければ」と呼び掛ける。

 観覧料は一般300円。3月16日まで。

※同館は新型コロナウイルス感染拡大への影響を考慮し、3月3日から3月15日まで臨時休館となりました。(3月2日発表)

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