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小平のふれあい下水道館で列車のトイレ写真展 パネルでトイレの変遷たどる

清水洽さん

清水洽さん

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 鉄道写真や車両内のトイレ写真から日本における列車のトイレの変遷をたどる「列車のトイレ写真展」が現在、小平市ふれあい下水道館(小平市上水本町1、TEL 042-326-7411)で開かれている。

清水さんの詳しい解説と共に紹介される写真

 撮影したのは「NPO21世紀水倶楽部(くらぶ)」顧問の清水洽(こう)さん。趣味の鉄道写真に「トイレ」という視点を加え、国内外の列車トイレの歴史や設備、現状を紹介してきた。同展では81枚の写真や解説文が並ぶ。

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 清水さんが学生時代を送った昭和30年代には、列車トイレの排せつ物はそのままレールに落とす「垂れ流し」がほとんど。そもそもトイレがない列車も多く、鉄道愛好家の間では「どの列車のどの車両についているか」が情報共有されるほどの重要事項だったという。清水さんは「線路脇での撮影は、気を付けないと汚物を浴びてしまうので大変だった」と振り返る。

 日本の列車トイレを巡る歴史は、鉄道が開通した明治時代にさかのぼる。トイレのために駅で降車した政府高官が転落死した事故を契機に列車トイレ設置の必要性が叫ばれ、以降半世紀以上にわたり、鉄道会社は列車のトイレ問題に取り組んできた。1958(昭和33)年の新幹線車両開発に伴って「汚物処理装置」の開発が進み、新幹線が開業した1964(昭和39)年に実用化された後もさまざまな技術革新を経て、日本の列車からの汚物の垂れ流しは廃絶されたという。

 展示を見にきた小平市の山田外彦さんは「鉄道写真としても素晴らしいが、解説を読むとより一層面白い。大変貴重な展示だ」と話し、清水さんにも質問を投げ掛けていた。たまたま同館を訪れて企画を知ったという20代の2人連れは「面白かった。日本で列車のトイレがどのような変遷をたどったのかを知ることができた」「垂れ流しの時代があったとは知らなかった。現在のトイレがあのような形態になっている理由がよく分かった」と興味深そうな様子を見せた。

 同展のために、青春18切符を使って新たに撮影をしてきた清水さん。「海外でも列車に乗ると必ずトイレの写真を撮るが、日本の処理設備は群を抜いて進んでいる。海外の話も面白いが、まずは日本の歴史と今を知ってもらえれば」と話す。

 開館時間は10時~16時。月曜休館(休日・祝日の場合は、その翌日)。入館無料。3月22日まで。

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