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現役ムサビ生が「バーチャルムサビ展」発案 仮想空間に100点近く展示

会場の入り口には桜がはらはらと舞う

会場の入り口には桜がはらはらと舞う

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 武蔵野美術大学有志によるバーチャル展示「バーチャルムサビ展」が4月20日、オンラインで始まった。

他のアバターの様子も見られる(画像は一人称モード)

 VRのヘッドセットは不要で、スマホアプリのほか、タブレットやMac、Windowsなどの環境からも展示を見ることができる。企画から環境の構築までを手掛けたのは、基礎デザイン学科に通う現役大学生のチッチーズさん。チャット機能を持つバーチャルSNSの「cluster(クラスター)」を利用し、ロゴやグラフィックなどは友人の助けを借りながら、ゲーム開発環境の「Unity」で展示空間を作り上げた。

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 新型コロナウイルスによる感染症の拡大により多くの交流や展示の機会が失われる中、「新入生や在校生を含めたさまざまな人が集まれる場を作れれば」とムサビ生に向けてツイッター上で募集をかけたところ、100点近い作品が集まった。

 24時間いつでも入場できる「ワールド」のほか、会期中の20時~22時を「ピークタイム」に設定。ワールド機能ではシステムの負荷軽減のため、12人以上が集まると自動的に別のインスタンスが立ち上がるが、ピークタイムは数十人規模で交流が可能だという。「この展示は、交流の機会を失ってしまった新入生や在学生がバーチャルで『たまたま会うことができる』場所になることを目指して企画したもの。より大人数で集まれる機会を作ろうと、ピークタイムを設定した」とチッチーズさん。

 会場にはグラフィック、油絵、写真、映像など学生たちのエネルギーにあふれた個性豊かな作品が並ぶ。参加者は視点を変えながら近づいたり遠ざかったりして、自由に見て回れる仕組み。デフォルトでは自分のアバターが表示される「三人称モード」だが、オフにして「一人称モード」に切り替えるとアバターが消え、より詳細に作品を楽しめる。

 ユーザーからは「臨場感があって面白い」「実際に展示を見に行っている気分で鑑賞できる」「下から見上げる視点が新鮮」などの好意的な反響が寄せられている。

 チッチーズさんは「本来リアルとバーチャルの体験は、情報量も質も感じ方も全く異なるもの。現実の代替としてのバーチャルが求められる時勢ではあるが、リアルにはリアルの、バーチャルにはバーチャルの違った良さがある。バーチャルにおける表現は未発展の分野だが、この展示をきっかけとしてバーチャル『だからこそ』が生まれるように願っている」と思いを込める。

 今月30日まで。25日14時からは、同学の非常勤講師でもあるデザイナー・有馬トモユキさんによるバーチャル講評会も予定する。

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