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西東京で「ナチュラルエクスチェンジと小さなマルシェ」 感染症対策し開催へ

ユニット名の「Azur.(アジュール)」は3人の名前から付けたもの。左から木下樹里さん、太田口悠子さん、安城基予子さん

ユニット名の「Azur.(アジュール)」は3人の名前から付けたもの。左から木下樹里さん、太田口悠子さん、安城基予子さん

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 来場者が持参した服と会場にある服を交換する「ナチュラルエクスチェンジと小さなマルシェ」が8月11日・12日、「place JIN」(西東京市東伏見2)で開かれる。

前回の様子

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 過去にイベントを通じて知り合ったという木下樹里さん、太田口悠子さん、安城基予子(きよこ)さんの3人が主催し、今回で3回目を迎える。もともとは3月に開催する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期。慎重に協議を重ね、完全予約制・人数制限・順路の提示・検温・消毒などの感染対策を徹底することで、実施に踏み切った。

 「エクスチェンジ」は着なくなった衣類などを参加者が持ち寄って交換する取り組み。「ナチュラルエクスチェンジ」では化学物質過敏症を引き起こすとされる「香害(こうがい)」にも配慮し、柔軟剤不使用の服のほか、バッグや帽子、ポーチなどの布小物(靴は除外)のみ対象とする。ドネーションとして1人100円以上の参加費を支払うと、持ってきた品物と会場にある対象アイテムを交換することができる。

 木下さんは「香害」への対応について「良かれと思って生活に取り入れていたものが、知らず知らずのうちに他者を苦しめたり、健康被害につながったりすることもある。そうした気付きを得る始まり、きっかけの場になれば」と話す。「過去のミニ講座にも大きな反響があった。ナチュラルエクスチェンジの思いに共感してくれる方が少しずつ増えて広がり、だんだんと大きな輪になってほしい」と思いを込める。

 出品する品物には「エピソードタグ」を付けるのが決まり。衣類への感謝の気持ちや次の人へのメッセージを伝える仕組みは、これまでも好評を得た。「印象的だったのは、出品する人からも『もらってくれてありがとう』という声が聞けたこと。タグがあることで、使っていた人の思い出も引き継げる。ただ消費して破棄するのではなく、物自体に命を与える意味があるのでは。物や思いを大切にして一人一人が無理なくできることから始めたら、世界は必ず変わる」と太田口さん。

 「小さなマルシェ」では作家による手作りのアクセサリーやマスク、ターバンなどに加え、江戸東京野菜のピクルスや植物性素材を使った焼き菓子なども販売するほか、「よもぎ入り足湯」体験やマスクスプレー作りのワークショップ(以上、出店者は日替わり)もある。両日共通のメニューとして、端切れを巻いた布ハンガー作りのワークショップ(500円)も用意する。

 この時期の開催について、太田口さんは「賛否あると思うが、今だからこそ知ってほしいし、一つのモデルケースになれば」と前を向く。安城さんは「ウィズコロナの時代はみんなで協力しないと成り立たない。今年は帰省できない方も多いので、あえてお盆に開催することを決めた。できる限りの感染対策をするので、来てくださる方にもご協力いただければ。コロナ禍の中でも楽しめて、すてきな作家さんや作品との出合いの場になるよう願っている」と呼び掛ける。

 開催時間は10時~15時。完全予約制で60分ごとに入れ替え(各回定員10人)。1日2時間まで予約可能で、当日予約も受け付ける。エクスチェンジで交換する物がない場合、「小さなマルシェ」のみの利用もできる。

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