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西東京の駄菓子店で一夜の花火 プロジェクションマッピングで夏の思い出に

プロジェクターで駄菓子店内に投影した「バーチャル花火」

プロジェクターで駄菓子店内に投影した「バーチャル花火」

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 「駄菓子屋バーチャル花火大会~オープンエアプロジェクション~」が8月8日、西東京市・西武柳沢駅北口の商店街にある駄菓子店「ヤギサワベース」(西東京市保谷町3)で行われた。打ち上げ花火の動画を店内にプロジェクターで投影する初の試みに、多くの人が足を止めて夏の風物詩に見入っていた。

企画した二反田和樹さんと駄菓子店の中村晋也さん

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 「バーチャル花火大会」が始まったのは19時。店内を仕切るロールスクリーンに、プロジェクションマッピングで約2分間の打ち上げ花火動画を繰り返し投影した。本物さながらに花火の音も流し、リアリティーや臨場感を演出。合図なく突然始まった「打ち上げ花火」に、道行く人々は驚きの声と歓声を上げ、室内の花火を屋外から見るという通常と逆の見方で楽しんだ。

 動画は約1時間上映し、大人や子どもなど約50人が入れ代わり立ち代わり鑑賞した。「今年は花火大会が見られないと思っていたが、見られて良かった」「ちょっとでもご近所さんと会えて良かった」など、口々に感想を述べて帰路に就いた。

 企画した二反田和樹さんは、照明と光の空間をデザインする事業を行う。新型コロナウイルス感染症の影響でイベントが中止される中、「所有するプロジェクター等の機材を使ってできることを」と準備を進めた。「できるだけ最小規模で行うこと、なおかつガラッと日常を変えられるものをと考えた。会場となるヤギサワベースの中村晋也さんに相談して、室内の花火を屋外から見るという形にした」と配慮も明かす。

 二反田さんは「誰もが毎年、何かしら夏の思い出があるはず。コロナ禍の中でも日常をどこか少し変えて『今日はちょっと面白かった』『コロナの夏でも面白いことがあったな』と思い出にしてもらえたら」とほほ笑む。

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