子どもたちに食料品を寄付する「おひさまフードパントリー」が8月23日、西東京の「子ども食堂おひさまキッチン」(西東京市保谷町4)で開催される。
主催する大熊工業代表の大熊英樹さんは、子どもの孤食や食事難などの環境を改善する地域貢献活動として2018(平成30)年に子ども食堂をスタート。月曜から金曜まで毎日「場」を開き、1日30~40人の子どもたちを受け入れてきた。新型コロナウイルスの影響で利用者は減っているが、現在も部活帰りや塾の途中などに寄る子どもも多いという。
大熊さんは「『おひさまキッチン』は平日しか開いていないので、土日にもできることがないか」と次の展開を考案。コロナ禍で経済的に厳しい状況にある家庭が増えている現状も踏まえ、「フードパントリー」の開催を決めた。
「西東京以外にも、また大人やお年寄りにも必要な人がいるだろうが、地域の企業としてあえて場所を絞り、直接声を集められる子どもを対象にすることで、明確に欲しい物を届けられるようにした」と大熊さん。
開催日には、地元の食品企業や農家の協力の下、「おなかをすかせていても手早く準備できる食料品」を無料で配布する。米にはレトルト食品や食材、パスタ麺にはパスタソースなど、買い物に行かずとも簡単にすぐ食べられるものをセットするという。
今後は毎月第2・第4日曜に開催を予定する。大熊さんは「子どもたちの未来のために始めた。食べるのが好きな子、忙しいお母さんたちに利用していただければ」と呼び掛ける。
開催時間は11時~14時。初回申し込みは8月20日まで。対象は児童扶養手当受給者で0歳~15歳の児童を扶養している西東京市在住の家庭。初回に登録カードとエコバッグを渡す。