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清瀬のミツバチ「ハチ」万匹、仮住まいで春を待つ 養蜂開始7年、庁舎移転に伴い

住み慣れた巣箱に帰るミツバチ(1月29日撮影)

住み慣れた巣箱に帰るミツバチ(1月29日撮影)

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 清瀬市役所屋上で養蜂のために飼育しているミツバチが2月2日、仮住まいへの「引っ越し」を終えた。

養蜂用防護服を着て慎重に巣箱を台車に積み込む市の職員

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 「東京清瀬市みつばちプロジェクト」として、2014(平成26)年から市役所の屋上で養蜂事業を展開している同市。

 市では5月に予定する新庁舎移転に向け、約8万匹のミツバチを一度遠くへ移し、1カ月の仮住まいを経て3月上旬に「新居」となる屋上へ戻す計画という。現庁舎のすぐ隣に建設中の新庁舎だが、巣箱の位置を正確に覚えているミツバチの記憶を上書きするため、市が管理する3キロ離れた土地に避難させる。

 2日は、重さ約50~60キログラムの巣箱を防護服姿の職員が数人がかりで1つずつ慎重に台車へ乗せ、エレベーターで5階の屋上から1階へ下ろし、足元に気を付けながらトラックに積み込み。通りがかった市民らも興味深そうに見守りながら、「コロナ禍の状況だが、ミツバチがお引越しするなんてほっこりする」と話していた。

 主な蜜源は、市役所のすぐ北側に流れる柳瀬川の桜並木(さくらなみき)。スタート時から養蜂事業を担当する総務課営繕係の海老澤雄一さんは「今年は暖かくなるのが早そうなので、桜の開花前にミツバチたちを戻したい」と話す。仮住まいの間も、週に1回は餌となる砂糖水を与えに行くなどの世話が欠かせないという。「実は大の虫嫌い。今もムカデなどは苦手だが、養蜂に携わるうちにミツバチはかわいいと思うようになった」とも。

 海老澤さんによると、2月3日にミツバチの様子を見てきたところ、何匹かは息絶えてしまったという。「一般的に、場所を動かすことは良くないとされている。夕方は冷え込んできたので、巣箱の開け閉めが負担になってはいけない。また暖かい時に様子を見たい」と話す。

 ミツバチは現在、土の上で静かに春の訪れを待っている。

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