東南アジア料理店「東風バジル」(小平市美園町2、TEL 050-7109-1630)が4月28日、西武新宿線小平駅近くにオープンした。
店主の河内広泰さんは「昨年、コロナの影響で務めていた店が廃業した」と話す。「今度は自分でやる番」と思い立ち、独立を決意した。西武線沿線を見て回った際、小平駅周辺は飲食店が少なく感じた。「小さな店でも勝負できるのでは」と考え開業に至った。
店舗面積は約30平方メートル、席数は9席。店内は木の素材感を生かした造りにした。コロナ対策として各席にパーテーションも設置する。鳥好きの趣味が高じて、店内には多数の「鳥オブジェを配置した」と河内さん。
店名の「東風バジル」は「馬耳東風」のアナグラムから。音の響きと意味に、東南アジアのイメージのバジルを組み合わせ、河内さんが名付けた。
「特別ではない普段使いの店にしたい」という河内さん。「疲れちゃうから」と、「辛さ控えめで胃に優しい、さっぱりとした味にたどり着いた」という。「素材の味を引き出して、なぜこの味なのかを納得して提供したい」と、味へのこだわりも強い。
「一番人気」はタイ北部の豚肉カレー「ゲーンハンレー」(900円)。「鶏肉のフォー」(800円)と台湾風鶏飯「ジーローファン」(小250円、大350円)の組み合わせは「あっさりと濃いの両方が楽しめる」ことから、今後の一押しメニューにしたい考えだ。
今後はフォーを柱に「ベトナムでも組み合わせない食材で、新しいメニューを作りたい」と意気込む。「続けることが大事」だという河内さんは「コロナに負けず継続して、お客さまの評価を見たい」と意気込む。
営業時間は11時~15時、17時~20時。火曜定休。現在は緊急事態宣言のため営業休止中。6月1日再開予定。