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小平の下水道館で「船のトイレ物語写真展」 列車に続き第2弾

小平市ふれあい下水道館の外観

小平市ふれあい下水道館の外観

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 明治初期から現代までの船のトイレ事情の歴史をたどる「船のトイレ物語写真展」が現在、小平市ふれあい下水道館(小平市上水本町1、TEL 042-326-7411)で開かれている。

地下5階では下水道管の中を見学できる(撮影=白汚零)

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 企画・編集は日本下水道文化研究会の松田旭正(きょくまさ)さん。河川で人や物資を運ぶ「通船」を軸に、絵や写真などを使って81枚のスライドで解説する。

 北多摩地域からは、明治初期に羽村から四谷大木戸まで運航されていた玉川上水通船を取り上げ、現在の姿から当時を想像することができるようにした。「水路を汚さない配慮から『便桶(べんおけ)』と呼ばれる製のおけが通船許可の条件として定められていた」という。

 今回の展示は、昨年2月に行った「列車のトイレ写真展」に続くもの。「いろいろな乗り物で今後も継続して行いたい」と太田館長は話す。

 同館では他にも、下水道の仕組みや歴史を、映像やパネルを使って展示している。来館していた40代の男性は「江戸時代の下水道が思っていたより近代的でびっくりした」と興味深そうな様子を見せた。地下5階では実際に使用中の下水管に入ることができる日本唯一の施設でもある(新型コロナウイルスの影響で現在は休止中)。

 太田館長は「外出は厳しい時期だが、さまざまな感染予防対策をして万全にしているので、安心して気晴らしに来てほしい」と呼び掛ける。

 開館時間は10時~16時。月曜休館(休日・祝日の場合は、その翌日)。入館無料。写真展は今月25日まで。

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