小平市小川町に一時預かり保育を行う保育室「あおいキッズガーデン」(小平市小川1、TEL 042-313-5558)がオープンして2カ月がたち、利用者家族らの発案で11月にオフ会を開いた。
代表の高橋ちなつさんは、各地を転勤しながら孤独な育児をしてきた自身の経験を交え、「地域にどんな人がいて、どんな支援を受けられるかを知らないと育児は孤立感が強くなる」と話す。
「家族だけでなく、もっと多くの人が子育てに関わってほしい」との思いから、親族が経営する「府中あおい幼稚園」の敷地を生かす形で、9月に施設を開設。「保護者の方は息抜きを、子どもたちは友達を、子育ての憩いの場になるならどんな理由でも利用できる」と呼び掛ける。
同日、参加した後藤さん夫妻は、「夫婦で育児休暇中、保育園に預けるための練習として利用したところ、夫婦の息抜きになって良かった。保育園に預けるまでもない数時間でも、一時保育なら気軽に利用できる」と話す。
同施設は西武国分寺線・鷹の台駅から歩いて8分。新築住宅が立ち並ぶ住宅地の一角にある。150坪の南向きの敷地には、保育を行う40坪の建物の他、中庭には季節によりブロッコリーや白菜などが育つ畑がある。
今回のオフ会は、利用者の小泉誠さん・幹子さん夫婦が「息子の友達を増やしたい」と提案。一時保育を利用する0~4歳の子どもたちと親同士が集まり、同じグループで固まらないようにシャッフルしながら遊んだ。「子どもたちが自分の親以外の大人と遊ぶことだけでなく、大人も孤立した子育てから開放され、新たな楽しさを発見してもらえれば」と高橋さん。
12月16日には子育ての息抜きにと、親子ヨガイベント「子連でdeヨガ」の開催も予定する。高橋さんは「楽しくのびのび遊べる施設内で、子どもの『やりたい』を尊重したい」と話す。