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小平に子ども服店「バナナモンスター」 かわいい服で育児を手助け

「青い屋根が目印」の外観

「青い屋根が目印」の外観

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 西武新宿線小平駅南口のルネウエストロード商店会に子ども服を扱う「BANANA MONSTER(バナナモンスター)」(小平市美園町1)がオープンして3カ月がたった。

店内。「ワンピースやパジャマ、赤ちゃんのヘアバンドが人気」だという

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 同店が面する都道203号線は小平駅北口につながる唯一の道のため、多くの往来でにぎわう。店主の渡辺百合さんは「夫と2人で内装を作り上げた」と話す。「電動ドライバーの使い方も初めて覚えた」という。

 会社員だった渡辺さんは出産を機に退職、子育てが自身の考え方を「180度変えた」と話す。「必要に迫られないと触れる機会のない子ども服。実は奥深くて自分が着られない分、素材やデザインに対する興味が沸いた」という。

 子育ての中で「かわいい服を着る子どもの姿を見ると、育児に対するモチベーションが上がる」と気が付いた渡辺さん。「(余裕がなくなって)ちょっとしたことで怒ったりする場合も、かわいさで癒やされて許せてしまう。そんな思いを皆に届けたい」と月に一度、小平や吉祥寺の日貸し店舗に子ども服のポップアップストアを出店する。

 半年ほど続いた出店は好評で、徐々に固定客が付き始めた。服が好きでアパレル業界も経験した渡辺さん。いつかは自分の店を持ちたいと思ってはいたが、具体的なイメージはなかった。「ポップアップストアを通して少しずつイメージが具体化した」と振り返る。

 小平駅前に物件を見つけ、開店までの2カ月間、夫と共に内装をDIYで作り上げた。「子連れでの長時間作業は大変だった。子どもも疲れたと思う。でも、往来から店内を見た人の『かわいい』の声が、とても励みになった」という。

 店内には子ども用に室内キャンプ場を設け、親が商品を選ぶ間も飽きさせない工夫を施す。壁にクッション素材を使い安全面にも配慮。渡辺さんは「遊びながら試着できるので、子連れで気軽に来店してほしい」と呼び掛ける。

 店名の「BANANA MONSTER」は「『甘くて小さなバナナ』を片手に、『モンスター』みたいに世界を駆け回る子どもたちに捧げる店」との思いを込めた。ロゴマークもこだわり、バナナを輪切りにした断面の種の位置に店名をあしらった。

 「子どもは甘くて小さなモンスターみたいにかわいい」と笑顔をにじませる渡辺さん。今後はネット販売にも注力し、実店舗同様に力を入れていきたいと意気込む。

 営業時間は10時~17時。水曜・日曜定休(不定休あり)。

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