買う

小平の焼き菓子店「コナフェ」が5周年 エディブルフラワーを使ったお菓子も

とんがり屋根のちいさな焼き菓店屋「conafe(コナフェ)」。商品は店主の中田寛子さんが一つ一つ手仕事で作る

とんがり屋根のちいさな焼き菓店屋「conafe(コナフェ)」。商品は店主の中田寛子さんが一つ一つ手仕事で作る

  • 21

  •  

 小平の住宅街で国内産の小麦やきび砂糖、米油などを使った手作りの焼き菓子店「conafe(コナフェ)」(小平市小川町2)が4月23日で5周年を迎えた。

小平の焼き菓子店「コナフェ」が5周年 エディブルフラワーを使ったお菓子も

[広告]

 大型チェーン店が立ち並ぶ府中街道から50メートルほど入った住宅街に位置する同店。青いとんがり屋根が目印のコテージのような建物が特徴。隣接する店舗と共有するウッドデッキ、ジューンベリーの木が育つ庭で「非日常感を演出する」という。

 店舗面積は約15坪。白を基調にした木目調の店内には、スプーン型やリス、鳩、ウサギ、スミレの花を髪に飾った女の子の横顔型のクッキーなどを取りそろえる。一つ一つを手作りで焼き上げる店主の中田寛子さんは「お菓子にストーリー性を持たせて、見た(食べた)人のイメージが膨らむきっかけにしてほしい」と笑顔を見せる。

 中田さんは自宅で母と子のお菓子教室を10年ほど続け、子育て中に簡単で失敗が少なく、卵や乳製品といったアレルギーになりやすい素材を使わない、独学で研究したレシピをまとめた単行本「生成りのお菓子」を文化出版局から出版。

 子育てが一段落したのをきっかけに同店の開業を決意。開店日は「サンジョルディの日(本の記念日)」の4月23日を選んだ。屋号の「コナフェ」は「さまざまな粉(こな)を使ったお菓子を、カフェのような雰囲気の中で提供したいという思いから名付けた」と中田さん。

 予約制でケーキの販売も行っており、細かい要望に合わせたオーダーメードを心掛ける。「上の子はイチゴが好きだが、下の子はまだ食べられない」など、客との会話からニーズを読み取り、自身の子育て経験を生かして「上の段はイチゴを入れ、下の段はなくす」などの工夫を施す。「みんながおいしく、幸せに食べられるようにしたい」と話す。

 来店客がたまたま農家だったことをきっかけに、エディブルフラワー(食べられる花)を使った製品作りも始めた。ビオラ、ミニバラ、マリーゴールドなどをケーキやクッキーにあしらう。「いつか花を生かしたお菓子を作りたいと思っていたが、実際に目にすると想像以上に華やか」とも。

 中田さんは「贈り主の気持ちがお届けできるよう、思いを込めてお菓子を作っている。お菓子を囲んで過ごす時間が、少しでも楽しくなりますように」と願いを込める。

 営業時間は13時30分~17時。火曜・水曜・木曜定休。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース