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花小金井「すごしばハニカム」が1周年 子どもも大人も一緒に使える複合施設目指す

代表の川里富美さん。「キッズスペースは担当者の趣味の空間」と話す

代表の川里富美さん。「キッズスペースは担当者の趣味の空間」と話す

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 子どもの遊び場やコワーキングオフィスなどを提供する小平の複合施設「すごしばハニカム」(小平市花小金井4、TEL050-3578-2323)が5月で1年を迎えた。

花小金井「すごしばハニカム」が1周年 子どもも大人も一緒に使える複合施設目指す

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 同施設は、就学・未就学を問わず遊びに来られる「キッズベース」、コワーキングやシェアオフィス、会議などに利用できる「サードプレイス」、ヨガやエステサロンなどに利用できる「シェアサロン」の3つのスペースから成る複合施設。この3つの事業がミツバチの巣(ハニカム構造)のように、強固に組み合わさって、みんなの帰る家のような存在にしたいという思いから「すごしばハニカム」と名付けた。

 代表の川里富美さんは小平市議会議員を現職で務める傍ら、同施設を経営する。「どちらかというと働くお母さんを支援したい」と話す川里さんは、自身の経験から働きながらの子育ての大変さを実感する。「孤独なお母さんを無くしたい思いが一貫してある」とも。

 キッズスペースを通して学童ではやりきれない部分を補完するだけでなく、「ゆくゆくは夕飯も提供したい」と川里さん。「仕事から帰ってきて、ご飯も作って、宿題もやらせて、お風呂も入れて…とお母さんは大変すぎて孤独になってしまう。それであればここで好きに遊ばせて、ご飯も終わらせて、帰った後は子どもとゆっくりしてほしい」と思いを話す。

 ただ、キッズスペースだけでは経営が難しいと最初から予測できていたという。そのため、長年テレワークを推進する活動をしてきた関係から、コワーキングスペースやシェアオフィスを併設。同施設の階上のフロアで9年間エステサロンを経営していたことから、シェアサロンも取り入れた。子どもだけでなく大人も利用できる、多世代型の複合施設として3つの柱を経営基盤に据える。

 川里さんは、他に同様の施設がないため「想像が付かない人が多いかもしれない」としつつも、「大人も子どもも同じ場所にいながら、それぞれのやりたいことができる空間はとても便利」と話す。テレワークが広まる中、親の目が届く範囲で子どもが安心して過ごせる場所として利用者の獲得を目指す。

 同施設では、大人も一緒に楽しめるさまざまなイベントや講座も開いている。川里さんは「幅広い世代の方にピタッと来る所がある場所。まずは一度、遊びに来てほしい」と呼びかける。

 営業時間は10時~18時。日曜・祝日定休。

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