東久留米市内の小・中学校で12月15日、地元産野菜を使ったメニューを提供する「くるめ産給食の日」が行われた。
同市では普段から、地域の農作物を使った給食の提供に力を入れており、年に1回「くるめ産給食の日」を設け、子どもたちに市内で生産される農作物にはさまざまなものがあることを知ってもらい、味わうことで東久留米を感じ、関心を持ってもらおうと、2015年から実施されている。
東久留米市立第二小学校(東久留米市新川町1)ではこの日、並木克巳東久留米市長や教育関係者が6年生と一緒に地元産農作物を使った給食を囲み、和気あいあいと楽しい時間を過ごした。
6年生のクラスでは、案内役の児童がゲストの紹介を行い、クリスマスを思わせる色やモチーフの画用紙で作ったランチョンマットと席札で飾った席に市長らを案内した。
並木市長は、メニューの説明と地元産農作物について話す児童の言葉に耳を傾け、机の上に並べられた一品一品を確認した。市長の様子に児童たちは笑顔を見せ、緊張していた場が和む一幕もあった。
この日のメニューは、にんじんご飯、煮ぃだんご、ごまあえ。同市内で採れたニンジン、白菜、小松菜、ダイコン、ホウレンソウ、里芋、長ネギ、柳久保小麦が使われた。
同市で「すいとん」のことを指す「煮ぃだんご」。「くるめ産給食の日」では一時栽培が途絶えた伝統食材の「柳久保小麦」で作った煮いだんごを提供している。
給食時間中は、学校栄養士が柳久保小麦の実物を児童たちに見せながら説明を行った。市長を招いたクラスでは、児童と市長が「東久留米の未来」について話し合いを行うなど貴重な時間を過ごした。