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西東京の切り絵作家が個展 切手や書籍の切り絵原画を一堂に

金太郎と鯉

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 西東京市在住の切り絵作家・小出蒐(しゅう)さんが6月8日から、個展「小出蒐切り絵の世界」を開催する。切り絵のみならずアーティストとしても活躍する作者のこれまでの作品50点余りを、田無駅前複合商業施設「アスタ」専門店街2階で展示する。

切り絵作家 小出蒐さん

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 毎年6月に行われているアスタでの個展は、今年で7回目。「平家物語絵巻」に特化した昨年の展示とは一転、風俗美、姿態美、能楽、平家物語、日本の祭礼、西東京情景、多摩切手の世界の7つのテーマに分けて展示する。2017年に発行されたオリジナルフレーム切手セット「東京切り絵さんぽ♪~多摩8市~」や、書籍「平家物語絵巻」(ジャグラ文化展岩手大会経済産業省商務情報政策局長賞受賞)の原画などが間近に見られる。カルチャースクールの生徒作品も展示して、会場いっぱいに切り絵の世界を披露する。

 小出さんは、西東京市在住30年以上。ファッション業界から40代で切り絵作家に転身後独学で切り絵を習得し、独自の艶やシャープな線の美意識を表現。朝日新聞社のカレンダーに起用されるほか、アニメーション番組での起用や全国チェーン店の内装など表現の幅が広がっている。アスタのほか保谷こもれびホールやひばりが丘パルコなどの地元や、東京・青山や新潟、ニューヨークでも個展を開催。

 2017年に発行された「東京切り絵さんぽ♪~多摩8市~」は、多摩8市(西東京・小平・清瀬・東久留米・東村山・国分寺・小金井・東大和)の旧所名跡や生活の場面を表現、同8市の郵便局で発売されている。地域の魅力や思いを形にと、地域と協働し西東京市内外で講師として小学生に切り絵を教えるなど、切り絵アートに親しんでもらう活動を行う。

 会場では作品の原画販売のほか、書籍「平家物語絵巻」の販売も行う。小出さんは「平家物語絵巻を題材にしたステージ表現を企画中のため、個展を通してさらに多くの人に作品を見てもらいたい」と呼び掛ける。

 開催時間は10時~20時(最終日のみ~18時)。入場無料。10日まで。

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