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ゲーデ弦楽四重奏団招き自由学園でコンサート 乳幼児の入場も可能に

ゲーデ弦楽四重奏団と自由学園生徒・学生有志オーケストラが共演

ゲーデ弦楽四重奏団と自由学園生徒・学生有志オーケストラが共演

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 東久留米の自由学園(東久留米市学園町1)で10月18日、「自由学園コンサート~若者たちの未来に心を寄せて~」がゲーデ弦楽四重奏団を招いて開かれた。

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 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の前コンサートマスターを務め、世界的なバイオリニストであるダニエル・ゲーデさんと同学園の村山順吉理事長が以前より音楽を通じて交流があったことから実現した。

 出演はゲーデさんのほか、ステファン・フーヴァーさん(バイオリン)・マティアス・シェスルさん(ビオラ)・セバスティアン・ゲーデさん(チェロ)。

 コンサートは在校生・教職員・保護者、一般の来場希望者で早々に満席に。こうした演奏会では珍しく乳幼児の入場も可能だった。

 プログラムのうち2曲に村山理事長もピアノ演奏で加わり、最後の「ラデツキー行進曲」では同学園の生徒・学生有志によるオーケストラが共演。村山理事長が指揮を執った。

 村山理事長は、「満席となった会場に、どこまでも優しく透明感のある音色のハーモニーが豊かに響き始めると会場の雰囲気が一変し、皆が演奏に引きつけられた。最後にウィーンフィルのニューイヤーコンサートでおなじみのラデツキー行進曲で、指揮台の上にいた私は、演奏している人も聴いている人も、皆この瞬間にゲーデさんたちの音楽に支えられながら、人間の思いをはるかに超えた大切な何かに心が届きつながっていることを確信し、心からうれしく思った」と振り返る。

 さらに「テーマの『若者たちの未来に心を寄せて』とは、これからの社会を少しでも良いものにしていく創造の担い手である子どもたちや若者たちが、素晴らしい音楽を通して、より豊かな感性を備えた温かく思慮深い人として成長することを願ったから。その思いをゲーデさんや四重奏団の方々とも共有しながらコンサートを練り上げ、だからこそ一緒に演奏する特別な機会を頂くことができた」とコンサート開催への思いを語った。

 乳幼児の入場については、「小さな子どもたちにこそこのような音楽に触れ、楽しんでほしいと考え、赤ちゃんも入場できる会とした。子どもたちが集中できなくなったら我慢させるのではなく、一時外に出て、聴きたくなったら戻ってくる、そのような聴き方も四重奏団のメンバーに了解していただいた」という。

 同学園では2018年度も、同様の趣旨でコンサートの開催を検討している。

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