映画監督の前田せつ子さんの長編ドキュメンタリー映画「杜人（もりびと）環境再生医 矢野智徳の挑戦」の自主上映イベントが9月15日、ルネこだいら（小平市美園町1）中ホールで開催される。

小平で「杜人」の自主上映会　探検家・関野吉晴さんのトークイベントも

　同作品は造園技師で環境再生医の矢野智徳さんが、痛んだ自然の環境再生施工に取り組む3年間の葛藤と再生を追ったドキュメンタリー作品で、製作は2022年。現在でも全国各地で自主上映会が開かれている。

　作品では「植物が弱るのは、水や風の流れなど取り巻く環境に原因があるのでは」と疑問投げかける矢野さんが、解決策として、例えばイノシシの穴掘りを手本に、移植ゴテ（スコップ）一つで誰にでもできる自然再生の方法を提案する。

　上映会は、玉川上水を基点に人と自然の関係について考える団体「ちいさな虫や草やいきものたちを支える会」主宰のリー智子（さとこ）さんが発案した。同会では専門家を招いて、近辺の生き物観察会を17年間続けている。玉川上水は、生物の多様性を支える生命の通り道。リーさんは「周辺環境の相互作用によって水や空気がきれいになる」と話す。

　今回の上映会について、リーさんは「自治体で、鷹の台駅近くの雑木林を道路にする計画がある。（環境が失われてしまう前に）一人でも多くの人に、玉川上水と周辺の自然保護の重要性を知ってもらえれば」と来場を呼びかける。

　当日は、探検家の関野吉晴さんが、共催団体「地球永住計画」の代表として登壇。玉川上水の環境保全活動についてのトークイベントも予定する。

　開催時間は19時～21時。料金は、前売り＝800円、当日＝1,000円。