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東久留米で子ども向けワークショップ ものができる仕組みを科学で学ぶ

講義の様子。実験も交えて「凍る仕組み」を分かりやすく解説

講義の様子。実験も交えて「凍る仕組み」を分かりやすく解説

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 夏休み中の子どもたちに「ものづくり」の楽しさを知ってもらおうと、「ものづくりワークショップ」が7月25日、東久留米の習い事教室「フューチャー・ラボ」(東久留米市滝山4)で始まった。

東久留米で子ども向けワークショップ ものができる仕組みを科学で学ぶ

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 ワークショップは「子どもたちの自由研究に役立ててほしい」との思いから2020年に始まり、今年で3回目。ものづくりの楽しさ、面白さに加え、「なぜ、それができるのか」を科学の視点でゲスト講師が解説するなどして、学びの要素を盛り込む。同教室の加藤さんは「大人も子どもも楽しめる人気イベント」と話す。

取材時は「自分でできる、簡単アイス」がテーマ。参加した親子6人が、どの家庭にもある氷や塩などで、機械を一切使わないアイスクリーム作りに挑戦した。

 実際のアイスクリーム作りの前に、講師の高橋靖さんが子どもたちに「氷ができる仕組み(凝固点)」を、スライドを交えて解説。そこに塩をかけるとさらに温度が下がる現象「凝固点降下」を実験で紹介。0℃以下になったビーカーを子どもたちが触ると「冷たい」と驚きの声が上がった。

 「この仕組みを利用してアイスクリームを作ります」と高橋さんが呼びかけると、子どもたちは学んだばかりの知識を思い出しながらアイスクリーム作りに取り組んだ。凝固点降下で0℃以下になった氷袋にフルーツジュースの入った袋を加え、シャーベット状になるまで約2分間、袋を振り続けてようやくアイスクリームが完成した。

 出来上がったアイスクリームを食べた子どもたちは「おいしい」と苦心の作に満足気な様子を見せた。参加した母親は「漠然とアイスクリームの作り方は知っていたが、先生の解説も分かりやすくて、大人も感心するところがあった」と振り返る。

「知ることは楽しい」と加藤さん。「習い事だけでなく、いろいろなことに興味や関心を持ってほしい。その中で、教室が子どもたちの楽しい学びの場になってくれれば」と思いを話す。

 次回は8月29日、「カラフルボトルで色を学ぼう」「大人気!スライムづくり」を予定する。

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