
西武新宿線花小金井駅北口近くに7月23日、スペイン語、英語、日本語を教える「語学教室hanakoko(ハナココ)」が開校した。
花小金井駅北口近くに「語学教室ハナココ」 家族の強み生かし経営
代表の吉澤孝文さんを中心に家族4人で経営する同教室。家族全員の持つ強みを生かして経営する。教室は約17.5平方メートルほど。白を基調にした落ち着いた内装の教室に、カラフルな配色の椅子を置く。
授業は、メキシコ人講師のエドガル・バジェステロス・アンヘレスさんのスペイン語を主軸に、エドガルさんの妻、七虹(ななこ)さんが子ども向けに英語を、七虹さんの父の孝文さんが日本語を教える。
「学び自体を楽しんでほしい」という思いから、授業では言語に加え、さまざまな国の文化を知るきっかけ作りも盛り込む。特にエドガルさんの授業では、メキシコの文化や魅力も学べることから「人気が高い」という。
エドガルさんは2019(令和元)年、七虹さんと結婚するために来日。メキシコの工科大学卒業の経歴を生かしてエンジニアの職を探すが、すぐに始まったコロナ禍で難航してしまう。
そうした中、花小金井のメキシコ料理店から「スペイン語を教えてみないか」と誘いを受け、2020年に店の休日を利用したスペイン語教室を始めた。当初、数人だった生徒だが、エドガルさんの人柄や「文化や風習も教えてくれる」という口コミが広がり、徐々に増えていったという。
コロナ禍にも負けず新たに挑戦するエドガルさんの姿を見て、孝文さんは「家族全員でエドガルを応援しよう」と決意。家族全員の得意分野を生かし、2021年4月にスペイン語教室「hanakoko spanish(ハナココ・スパニッシュ)」を立ち上げた。
エンジニアとして機械メーカーに勤務していた孝文さん。26年間で30カ国以上に出張した。一年の半分を海外で過ごす中、「たくさんの外国人に助けられてきた」と振り返り、「自分も同じように来日した外国人を応援したい」と前を向く。
ハナココ・スパニッシュは、花小金井や田無、一橋学園などでスペースを間借りしながら、移動教室として2年間活動してきた。これに加え、今回、花小金井に固定の教室を開くことで、より安定して生徒が通える環境作りを進める。
今後について孝文さんは「生徒が自宅でも語学に触れられるよう、動画を使った復習システムを充実させていければ」と意気込む。
開校時間は9時~21時30分。日曜定休