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清瀬で送迎バス園児置き去り事故の独自対策 国の決定に先駆け市長が発案

市職員が手作りした「園児置き去り撲滅徹底強化」のマグネットシート

市職員が手作りした「園児置き去り撲滅徹底強化」のマグネットシート

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 各地の認定こども園や保育園で続発する、園児が送迎バス内に置き去りにされる事故を防ぐため、清瀬市は10月6日、市内に7園ある私立幼稚園のうち、送迎バスを所有する6園に対し「園児の安全確保する緊急対策を実施する」と発表した。

清瀬で送迎バス園児置き去り事故の独自対策 国の決定に先駆け市長が発案

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 市は人為的ミスをなくすため、送迎バスの車内に「押しボタン式」「自動検知式」などの安全装置を設置するための費用を補う補助金を新たに創設する。こうした装置の設置は、来年夏を目途に国が義務化を検討中だが、同市は国の決定を待たずに市の予算で独自に実施する。保育園については、市内に送迎バスを所有する園がないため今回は含まれない。

 福祉・子ども部子育て支援課課長の山本晋也さんは「国の決定を待つよりも、できるだけ早く子どもたちの安全を確保したいと市長が発案した。市内幼稚園の安全対策に問題がないことは確認済みだが、人為的ミスの要因は少しでも排除したい」と話す。

 こうした制度に加え、市の職員が手作りで「園児置き去り撲滅徹底強化」と書かれたマグネットシートを作成。市内の幼稚園に10枚ずつ配布し、事故防止の啓発を促す。山本さんは「運転手や添乗員が乗降するたびに視認できるよう、送迎バスの外側ドアノブ付近等への貼付を徹底する。園児の安全対策に一刻も早く取り組めるよう、促していきたいと」と説明する。

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