東久留米市の2022年度のふるさと納税寄付金額が、2021年度の実績に比べ68.8倍と急増していることが4月11日、同市公表の資料で分かった。
同市の2022年度の寄付金額は、上半期・下半期合計で8,419万円。2021年度の実績である約122万円と比べ、大きく増加している。
急増の要因は「ダイワ」の釣り具の「リール」。ダイワは同市に本社を置くグローブライド(東久留米市前沢3)の釣り具ブランドで、世界中で商品展開を行っている国内主要メーカーの一つ。同市が2022年9月にダイワのリール7点を返礼品に追加したところ、メディアなどにも取り上げられ人気となった。
同市産業政策課長の板倉さんは「5年ほど前からメーカー側に働きかけていた。少しでも寄付金額が増えてくれればとの思いだった。予想外の結果に驚いている」と話す。
ダイワの返礼品は最低でも13万円以上の寄付金額となり、その他の返礼品の多くが1~2万円であることを考えると、かなり高額となる。こうした単価の高さが寄付金額をさらに押し上げる結果となった。
市は4月1日、電動リールなど4点を新たに返礼品に加えた。「今後も、ふるさと納税返礼品の充実を通じて、市や市内事業者の魅力をさらに発信していきたい」と意気込む。