日本で初めて農産物として栽培されたブルーベリー(小平市)や、一時は生産が途絶えた幻の小麦「柳久保小麦」(東久留米市)、都内一の生産量を誇るニンジン(清瀬市)、ブランド梨の「多摩湖梨」(東村山市)、多摩地域でトップクラスの作付けをしているキャベツ(西東京市)など、都市農業が盛んな北多摩エリア。フルーツ狩りができる果樹園も多くあります。
北多摩経済新聞でも、地元の農家で採れる野菜・果物やそれらを使った商品、販売するマルシェイベントなどを紹介してきました。
3周年を機に、これまでの「農」にまつわる記事を振り返ります。
平成20年、市内にある「落合川と南沢湧水群」が環境省の「平成の名水百選」に都内で唯一選定された東久留米。
「湧水のまち」として知られ、川沿いにはたくさんの野鳥が生息しています。
市の特産は何と言っても「柳久保小麦」。
江戸時代、現在の東久留米市柳窪に住んでいた奥住又右衛門(おくずみまたえもん)が旅先から持ち帰り、東久留米市で栽培したのが始まりだと伝わっています。
戦時中に一時は姿を消し「幻の小麦」となっていましたが、1985(昭和60)年ごろに見事復活。
現在はうどんやラーメン、かりんとう、パンケーキの材料など、さまざまに加工されています。
東久留米の特産「柳久保小麦」が収穫期に 黄金色の穂たわわ
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東久留米で新たなマルシェ開催へ 地域の魅力で「にじいろ」な「じかん」を
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東久留米で麦の収穫祭 「畑を耕し育てる人・作る人・食べる人」の橋渡しに
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なだらかに広がる狭山丘陵の東に位置する「八国山緑地」は、「となりのトトロ」に登場する「七国山」の元になったといわれています。
この八国山にちなみ、地元のおいしい食を「里に八国」の名称で地域ブランドとして商工会が認定し、地域ぐるみで盛り上げている東村山。
地場産野菜が買えるマルシェイベントも豊富です。
「きたたま農愛ランド」が竹田商店とドレッシング開発 4市の梨を「クアトロミックス」
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東村山・竹田商店が「ネクタリン酢」 鮮やかなピンク色、昨年好評の梨酢も
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東村山で朝採れ野菜の「とうもろこしドレッシング」 仕込みは手作業、数量限定
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東村山で「つむじ、暮らしの文化祭」 朝採れ野菜や限定ランチボックス販売も
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東村山で「武蔵野うどん」と「よさこい」の祭典 多彩なワンコイングルメも
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東村山の朝市「マルシェ久米川」が6周年 地元産の農産物を届ける
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東村山「つむじ市」20回目 地場産野菜や手作り品販売、ワークショップなどで盛況
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知る人ぞ知る、ブルーベリー栽培発祥の地。
日本で初めて農産物としてブルーベリーが栽培されたのは、小平市の花小金井南町だったそうです。
小「平」というだけあって、坂がほとんどない、なだらかな土地が特徴。
野菜や果物の栽培も盛んで、直売所も多く見かけます。その数は200を超えるとか。
市内には7つの大学があるほか、小学校の数は19校を数える小平市。
給食メニューでも、地元産野菜が積極的に使われています。
小平のコワーキングスペースに曜日限定ランチ 地元野菜使った「おにぎらず」など
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小平市が学校給食レシピ70点以上公開 給食調理員が在宅で作成
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「こだいらエダマメウィーク」開催へ 市内32店舗が小平産枝豆を提供
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小平産夏野菜を使ったカレー 市内の小中学校などで提供・販売
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面積の2割が畑という清瀬市。特産のニンジンは、都内生産量ナンバーワンを誇ります。
約2万4000平方メートルの広大な農地で約10万本のヒマワリを鑑賞できる「清瀬ひまわりフェスティバル」も有名で、シーズンには市外からも多くの観光客が訪れます。
そのほか、市役所の庁舎屋上でミツバチを育てる「東京清瀬市みつばちプロジェクト」や、職員の手で収穫・加工したギンナンと柿を販売するなど、行政発の特産品プロジェクトも生まれています。
2万平方メートル超の農地で「清誠ひまわりフェスティバル」 大輪のヒマワリに期待
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清瀬産・蜂蜜使ったスイーツ、市内と近隣セブン-イレブンで限定販売へ
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清瀬で地場産蜂蜜商品販売へ 清瀬市と地元企業がコラボ
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清瀬で「市役所産」のギンナンと柿、今年も 職員の手で廃棄から特産品に
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清瀬で「農業まつり」 苗木・鉢花の無料配布や食育展も
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多摩地域で生産量1位を誇るキャベツをはじめ、「保谷梨」などの果物の栽培も盛んな西東京市。
ハーブの栽培に力を入れている農家もあり、カフェでのメニュー開発にも地元野菜が使われるなど、新しい農業の可能性を感じます。
コミュニティーセンター「ひばりテラス118」の一角には、参加者が共同で畑作業を行う小規模体験型菜園「まちにわガーデン」も。
西東京にカフェ「jiccai」 市内産野菜使った「ベジケーキ」やギャラリースペースも
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西東京のシェア施設「HIBARIDO」 でクリスマスマルシェ 周知目指し利用者ら発案
https://kitatama.keizai.biz/headline/204/
北多摩エリアを語る上で欠かせない「農」というテーマ。
若手農家の取り組みや、飲食店で地元青果を取り入れる動きなど、これからますます広がっていきそうです。
編集部でも引き続き注目していきます。