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西東京のシェア施設「HIBARIDO」 でクリスマスマルシェ 周知目指し利用者ら発案

会場となる「HIBARIDO」は2018年度グッドデザイン賞を受賞。ひばりが丘団地再生事業が進む中で、集合住宅に緑豊かな小商いの場を開いたことが評価された

会場となる「HIBARIDO」は2018年度グッドデザイン賞を受賞。ひばりが丘団地再生事業が進む中で、集合住宅に緑豊かな小商いの場を開いたことが評価された

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 西東京市ひばりが丘団地再生事業エリアにある、小商いやフリーランス向けのシェア施設「HIBARIDO(ひばりどう)」(西東京市ひばりが丘3)で12月15日・16日、「クリスマスマルシェ」が開かれる。施設を利用している有志が「近隣に住んでいる多くの方に知ってもらい、HIBARIDOを楽しんでもらいたい」と準備を進めている。

11区画ある販売スペースとカフェスペース、エントランスを利用するマルシェ。14店舗が出店する

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 同施設は、「団地の真ん中で、しごとをつくる。」をキャッチコピーに、キッチンと物販、ワークスペースを備えるシェア施設として3月にオープンした。1階は菓子製造業・飲食店営業それぞれ8人ずつ使用できるシェアキッチン「8K」とカフェスペース、1坪のスペースでオリジナル店舗を持てる「ICHI-BA」、2階は仕事場や書斎として使用できる個室とフリー席がある「WORK SPACE」。3つのスペースで構成する。西東京市創業サポート施設開設支援事業の一つで、創業前や直後の試行錯誤の場として活用する利用者も多い。

 マルシェの開催は、9月の「おひろめマルシェ」、10月に「にわジャム」と共催した「HIBARIDOマルシェ」に続き3回目。今回は「8K」からカフェや食事メニューが4店、焼き菓子などの販売6店が出店。「ICHI-BA」では、ハンドメード作品の販売やハーバリウムのワークショップ、プリザーブドフラワーアレンジメント販売、江戸東京野菜を漬けた瓶詰の販売などのブースが並ぶ。当日は、クーポン付きのスタンプラリーや新鮮な野菜・果物の販売、テラス席を設けるなど、来場者が楽しめるよう工夫を凝らす。

 これまで2回開いてきたマルシェも、利用者有志らが自主的に発案したものだという。「建物の中で何をしているのか、近隣に住んでいても知らない人がいる。HIBARIDOを知ってもらい、足を運んでもらいたい」と、認知度を上げるために企画した。互いに時間をやりくりしながら準備を進めていく中で、利用者間の連携も生まれている。今回の進行管理を担当するパティスリー「カシュカシュククー」の清水唯香さんと、お菓子とパンの店「ヨンカ」の内田優子さんらは「マルシェをきっかけに、出店日に合わせて来店してくださるお客さまも増えた」と手応えを感じつつ、「ワークショップやミニコンサートの開催など、お客さんと一緒に楽しめるイベントにしていけたら」とさらなる抱負を語る。

 同施設を運営している「タウンキッチン」は、行政と連携しチラシ配布などでもマルシェに協力している。広報担当の田中郁美さんは「地域の方に知ってもらうだけでなく、仕事の場所を探している人にも『ここで始めてみよう』と思ってもらえたら」と期待を込める。

 開催時間は11時~18時(16日は16時まで)。

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