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清瀬に「めん屋 五坊」 オープン直前に味が完成、店前のオブジェも話題

山本裕太さん。川井かおりさんと二人三脚で経営する

山本裕太さん。川井かおりさんと二人三脚で経営する

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 ラーメン店「めん屋五坊」(清瀬市中里3)が9月6日、清瀬市役所近くのけやき通り沿いにオープンした。店頭に置かれた個性的なビジュアルのオブジェがSNSで話題を集めている。

清瀬に「めん屋 五坊」 オープン直前に味が完成、店前のオブジェも話題に

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 合板打ちっぱなしの壁面から成る約4坪ほどの店内には、カウンター席5席を用意。手書きメニューやPOPが手作り感を演出する。木目を基調とした装飾に、えんじ色が映える店外ののれんには手書きの白文字で店名をあしらう。

 元会社役員で「ラーメンが好きで独学で調理法を学んだ」という山本祐太さんと、元ラーメン店経営者の川井かおりさんが、互いの経験を生かして共同で経営する同店。元々青果店だった物件の空きを知ったのをきっかけに山本さんが川井さんを誘い、二人三脚は始まった。物件の契約、内装工事と準備は順調に進んだが、肝心のスープは「難航した」と振り返る。

 当初は、川井さんの父親が35年前に武蔵境で出店した老舗の油そば店からだしを引き継ぎ、現代風にアレンジした「油そば専門店」を予定していた。しかし、プレオープンの客の反応から2人は「もっと(味に)インパクトが必要」と判断。注文時に多かった「ラーメンが欲しい」という客の要望にも応えるため、オープン直前に味を改良し、メニューにラーメンを新たに追加した。試行錯誤を繰り返し、ようやく納得できる味になったのはオープンの3日前だった。

 「ようやくオープンできる」と意気込み、広告塔として木彫りの人形を店頭に設置したところ、地元情報を投稿するSNSグループで「謎のオブジェ」としてシェアされ、一部で話題となった。この人形は、山本さんが一目ぼれして購入したもので、販売店がハワイから仕入れたもの。「修行僧を連想させる特徴的な顔が店名にピッタリ」と直感し「五坊君」と命名した。胸部と下半身を横線状のスチールでつなげた形状から「恐らくCDラックでは」と山本さんは推察する。往来の目に留まり、多くの問い合わせを受けるなど、予想外の反響に笑顔を見せる。

 2人は「とにかくおなかいっぱい食べてほしい。おなかがすいた時は店に来て、たくさん食べていってほしい」と思いを口にする。

 営業時間は11時30分~15時(材料がなくなり次第終了)。日曜・月曜定休。今後は営業時間を夜まで伸ばし、テイクアウト販売やウーバーイーツなどのデリバリー対応も検討するという。

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