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小平のギャラリー&カフェ「カミカワハウス」が2周年 築53年の住宅をリフォーム

カラフルな装飾で装う1階のカフェ。店主の菅原瑞希さん

カラフルな装飾で装う1階のカフェ。店主の菅原瑞希さん

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 西武国分寺線・鷹の台駅から徒歩5分、玉川上水沿いにある「Galley&cafeカミカワハウス」(小平市上水新町2)が2021年1月にリニューアルオープンから、まもなく2周年を迎える。

小平のギャラリー&カフェ「カミカワハウス」 築53年の住宅をリフォーム

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 玉川上水の遊歩道を西に進み、水車通りを渡った左手に見える白や紺でペイントされた大きな壁画が特徴の同店。築53年の賃貸住宅をリフォームし、1階をカフェ、2階をギャラリーとして使う。柱や高い天井は残しながら、畳をフローリングにし、カラフルな装飾をあしらい、明るい雰囲気を演出する。店主の菅原瑞希さんは「2階の窓から見える玉川上水沿いの風景が自慢」と話す。

 菅原さんは武蔵野美術大学油絵科を卒業後、子育てをしながら個展を開くなど画家として活動してきた。開業のきっかけは2015(平成27)年、玉川上水沿いにある古い一軒家に「アトリエとして賃貸する」旨の貼り紙を見かけたことから。興味を持った菅原さんは、まずアトリエ兼オープンスペースとして2016(平成28)年7月にスタート。

 開業後は、ヨガや英会話のワークショップ、フリーマーケットなど近隣住民や武蔵野美術大学の学生が多く利用するようになった。こうした活動を通して「若い作家の作品を発表し、より多くの人の出会いにつながる場所を提供したい」との思いが次第に強くなっていった。

 折しも老朽化による雨漏りなどが目立つようになり、建物の改修が急務だった。以前から学生やアーティストの支援活動に尽力していた家主の神川さんの思いもあり、菅原さんとの話し合いのなかで、どちらからともなく「アートをテーマにしたカフェを開業しては」というアイデアが持ち上がった。「カフェならば自然と人が集まる。地域のコミュニケーションの場にはぴったり」と菅原さん。2人の思いが偶然重なった。

 偶然はさらに重なる。神川さんが改装工事を依頼した会社は菅原さんの学生時代からの知り合い。不思議な縁で始まった改装は周囲を巻き込み、2021年にリニューアルオープンを迎えた。

 10坪ほどのカフェにはコーヒーに加え、サンドイッチやパンケーキなどの軽食を取りそろえ、酒類も提供する。庭先でフリーマーケットを開くなど、人が集まるイベントを積極的に仕掛け、コミュニケーションの場としての利用を促す。

 2階のギャラリーでは、着物のリメーク展や武蔵美学生の個展など、さまざまなアート作品の展示に加え、アーティストのトークイベントも行う。菅原さんは「アート作品を間近で見られるカフェとして、近隣住民はもちろん、人と人とが緩やかにつながる場にしていきたい」と笑顔を見せる。

 営業時間は11時~17時、18時~21時(夜は予約制)。月曜・火曜定休。

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