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小平のスウェーデンベーカリー「トルペット」が1周年 カルダモンロールなど

コンセプトは「スウェーデンの街角にあるような、日々の生活に寄り添うベーカリー」
(左から)店主でパティシエの小原愛さん、パン職人のアダム・フェルトさん

コンセプトは「スウェーデンの街角にあるような、日々の生活に寄り添うベーカリー」 (左から)店主でパティシエの小原愛さん、パン職人のアダム・フェルトさん

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 西武鉄道国分寺線・鷹の台駅前の商店街に、手作りのスウェーデンパンや菓子、日替わりのお薦めコーヒーを販売するスウェーデンベーカリー「torpet(トルペット)」(小平市たかの台)がオープンしてまもなく1周年を迎える。

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 鷹の台駅の近くに津田塾大学、武蔵野美術大学、白梅学園があり、多くの学生たちが行き交う。たかの台本通りに同店は、青と白の家のイラストに「torpet(トルペット)」と描かれた看板が特徴だ。エントランスの扉は常に開け放ち、入店しやすい工夫を施す。

 torpetはスウェーデン語でサマーハウスの意味。「北欧では、短い夏を自然の中に建てたトルペット(サマーハウス)で過ごす」と店主の小原愛さんは話す。2012(平成2)年8月からスウエーデンの大学に留学した小原さん。留学先でパン職人のアダム・フェルトさんと出会った。翌年6月に帰国したが、2018(平成30)年8月にアダムさんが来日して再会した。

小原さんは「2人の話題は、もっぱらお気に入りのベーカリーの味についてだった」と振り返る。「毎日食べたくなるような優しい味わいを再現したい」と、スウェーデンの材料を使い一緒にレシピを考案し始めた。

 こうしたことから、次第に「スウエーデンの人々の、自然に寄り添う暮らしぶりを大切にする生活スタイルを伝えたい」との思いが強くなり、昨年9月25日、同店をオープンした。場所は、「玉川上水の豊かな自然が多く残る」鷹の台を選んだ。全面ガラス張りで、木目調で統一した店内は「森の中のサマーハウスをイメージした」という。

 バリスタがいれるハンドドリップコーヒーと、ひきたてのカルダモンの甘い香りが漂う店内には、「スウェーデンのベーカリーには必ずある」という、カルダモンロールなどのパンや、季節によって変わるスウェーデン菓子などさまざまな商品が並ぶ。設置されたスウェーデン語のお菓子本は誰でも自由に閲覧できる。

 「スウエーデンには、忙しい時でもいったん手を止めて、職場の仲間や家族と甘いものを食べながら会話を楽しむFIKA(フィーガ)という文化がある」と小原さん。「人と仲良くなるきっかけとなる素晴らしい文化を、日本でもここから発信していきたい」と笑顔を見せる。「マルシェや地方の催事への出店も検討している」とも。

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