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小平の日本酒専門店「なかとや」が2周年 角打ちに仕事帰りの常連も

「日本酒の楽しみ方を伝えたい」と店主の中田裕二さん

「日本酒の楽しみ方を伝えたい」と店主の中田裕二さん

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 酒販店の店内で立ち飲みができる「角打ち」を併設した地方生酒・日本酒専門店「なかとや」(小平市たかの台44)が小平にオープンして2周年を迎えた。

百舌鳥(モズ)が上喜元(上機嫌)! 立て看板は美大生が描く

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 同店の前身は、隣駅の恋ヶ窪で長年、主に地方生酒を扱ってきた酒販店「なべや清水商店」。同店廃業に当たり、店主の中田裕二さんが、同店の熱心な客だった仕事仲間の加藤さんから誘われたのをきっかけに、日本酒専門店として共同で開業した。

  「当時50歳で脱サラした。不安はあったが『なべや』のように地域に愛される酒屋をつくりたい一心で決めた」と中田さん。店名は加藤と中田を組み合わせて「なかとや」と名付けた。

  西武国分寺線・鷹の台駅前の立地。元生花店だった物件で、壁面をガラス張りにし明るい雰囲気を演出する。8坪の店内販売スペースには「なべやの清水商店」から引き継いだ蔵元の生酒を中心に、新規開拓した生もと造(きもとづくり)の酒など約80銘柄を常時そろえる。

 「利用者は地域住民や近所の大学生が多く、容量は持ち帰りやすさや家庭での保管のしやすさを重視して四合瓶をそろえている。価格は初心者でも手を出しやすい1,500円前後が多い」と話す。

 角打ちスペースでは、酒に合うおつまみも提供する。「角打ちは日本酒の楽しみ方を知ってもらう場。あえて、いつも飲まないような種類の酒を薦めたり、蔵元の説明を交えて紹介したり。角打ちでの接客は大事にしている」と中田さん。「角打ちで得る知識やコミュニケーションを楽しみに、仕事帰りに日課のように足を運ぶ人も増えてきた」とも。

 2周年を迎え「コロナ禍の中、繰り返される緊急事態宣言などで苦しい2年だった」と話す。一方、「コンビニやスーパーとは違う品ぞろえを楽しみに買いに来てくれたり、近所に住むスタッフの美大生が立て看板を描いてくれたり、『なべや清水商店』の常連客が足を運んでくれたりと、人に支えられた2年でもあった」と振り返る。

 中田さんは「今後も試行錯誤を重ね、地域の人々に愛される酒屋を目指したい」と意気込む。

営業時間は13時~22時30分(ラストオーダー20時)。火曜定休。

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