小林洋子小平市長は6月2日の定例記者会見で、本年度に予定されていた私立保育園園舎建築補助は行わず、市の一般会計予算から1億7,800円を減額すると発表した。
小平市、予定の私立保育園建設は中止に 待機児童数は大幅改善、1桁台へ
市では2020年から、公立保育園の一部を民間に移行する計画を進めており、減額された予算は、2023年に開設予定の私立保育園建設費用に充てていたもの。
私立保育園の建設中止について、小林市長は「待機児童数が1桁台になるなど大幅な改善が見られたため」と説明した。2021年4月1日の統計によると、市の待機児童数は86人で都内の市区町村でワースト1位だった。
待機児童数の改善理由については「分析はこれから」としながらも、本年度に市内で3園が新規開園したことに加え、コロナ禍による産み控えを指摘。「今まで行ってきた待機児童対策が、ここにきて奏功した」と続けた。