西武鉄道(埼玉県所沢市)、KDDI(東京都千代田区)、アルファロッカーシステム(神奈川県横浜市)の3社による駅構内ロッカーでの商品受け取りサービス「スマートロッカー『ラクトル』」の実証実験が12月20日、東久留米駅で始まった。
利用者が専用のスマートフォンアプリで注文した野菜や日用品などを、駅のロッカーで受け取る仕組み。働く人のワークスタイルに合わせた時間帯で受け取れることから、買い物の時間がなかなか取れない共働き世帯などの時間的制約解決を目指す。
実証実験で最初に扱う商品は「野菜」。西武池袋線・東久留米駅と富士見台駅で行い、モニターとなる利用者はトライアル用アプリをダウンロード後au IDでログインし、利用規約に同意するとサービスが使えるようになる(au以外の利用者も「Wowma!」に会員登録すれば利用可能)。モニター特典として、1回の注文当たり3,000円以上利用の先着150人に1,000円分のポイントまたはクーポンが付与される。
西武鉄道の広報担当者は「扱える商品は常温で保管できるものに限られるが、その中で共働き家庭に身近かつ需要が高い商品として、まずは野菜や日用品を選んだ」と話す。ロッカーで受け取りができる商品やサービスは「モニターの声を基に、今後さらなる拡充を検討していく予定」だという。
東久留米駅で野菜を提供するのは、オーガニックの野菜などを扱う「晴屋」(東久留米市東本町13)。店舗を選定した担当者は「無農薬野菜、有機、無添加食品などこだわりの品を販売されており、実際に食べてみてそのおいしさに驚いた。ラクトルのコンセプトやサービスにも共感していただいたため、今回お願いすることになった。忙しい働く人たちとその家族に、おいしく安全な食材を届けたい」と期待を込める。
実施期間は来年3月31日まで。12月は月曜・水曜・金曜の発送(年末年始は配達なし)。