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団地1棟を改装した地域拠点「ひばりテラス118」で子育てイベント

「まちにわひばりが丘」の髙村さんと田中宏明さん

「まちにわひばりが丘」の髙村さんと田中宏明さん

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 西東京市と東久留米市にまたがって広がる「ひばりが丘団地」の1棟を改築したコミュニティースペース「ひばりテラス118」(西東京市ひばりが丘3)で6月24日、green drinksイベント「ここだけの保護者会」が開かれる。開催は11回目。

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 老朽化していたこの団地再生の一環として活動を始めた団体「まちにわひばりが丘」が拠点としているのが同所。人気カフェ「COMMA,COFFE(コンマコーヒー)」も併設しており、地域の安らぎの場にもなっている。「郊外の管理エリアマネジメントの形としては『日本初』の取り組み」(同所運営責任者・髙村和明さん)という同所は、新たなコミュニティーの形を提案している。

 3年ほど前に始まったこの取り組み。今では地域住民にもその理念や存在意義が根づいてきている。週に数回はここに来るという利用者の一人は「この場所ができて近隣の住民に限らず、幅広い人たちとの交流が広がった。普段は接触のない子ども連れで来る人たちとも、イベントなどを通じて友達のようになれた」と話す。利用者は高校生からお年寄りまで幅広く、通常の社会生活では接点のない人たちが顔を合わせることも多い。

 今回の「保護者会」イベントでは、教育に関するニュースや学校現場について、実際に学校の教師を招き話し合う。同所主催のイベントだけで月に約40件、そのほか料理教室など地域住民主体の教室やイベントも数多い。有志のボランティア団体「まちにわ師」のメンバーを募り独自の印刷物を制作したり、催しを主催してもらったりと、住民の自主を尊重し、自分たちでまちをつくっていくという意識を持ってもらうことにも力を入れている。ほかに、共同菜園で農作業も行っている。

 髙村さんは「自分たちの暮らしを自分たちでつくる。コミュニティーづくりというよりは暮らす場所をつくることをサポートしていく場を目指しています」と話す。

 6月の同所主催イベントとしては、子育てママ向けまちにわリビング(9日)、じゃがいも収穫体験(10日)、ジョギング会、green birdひばりが丘チームそうじ(以上、17日)なども予定している。

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