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ソースメーカー「ポールスタア」の直売所がリニューアル 慶応から残る土蔵改装

新しくなった直売所の外観

新しくなった直売所の外観

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 ソースメーカー「ポールスタア」(東村山久米川町3)敷地内の工場直売所が5月8日、古くから残る土蔵を改装してオープンした。

木のぬくもりを感じる内観。2階部分はなくし天井を高く取った

 1850年に「櫻井醤油(さくらいしょうゆ)」として創業した同社。現在の社長・桜井憲一さんは6代目に当たる。しょうゆ醸造から調味料の製造に転換した1977(昭和52)年、社名も「ポールスタア」に変更。日本で初めて果物を入れた「焼き肉のたれ」を発売したことを皮切りに、レストランソースや大学芋のたれなど、さまざまな調味料を販売してきた。

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 以前は工場の片隅で直売を行っていたが、昨年1月に桜通りに面した「ファクトリーショップ」がオープン。近隣住民などを中心に好評を得ていたものの、平成の大改修として敷地内全体の見直しに伴い、いったん閉鎖。奥にある土蔵2つのうち1つを直売所にリニューアルした。ファクトリーショップだった建物は、カフェに作り替える構想を進めているという。

 直売所には東村山のご当地グルメとして知られる「黒焼そばソース」(540円)や、野菜だけでとろみを付けた「千体地蔵ソース」(399円)などのほか、生協のみに卸している使い切りタイプの調味料シリーズなどスーパー・小売店で入手できない品も並ぶ。客の好みに応じ、ギフトボックスへの詰め合わせや地方発送にも対応する。

 2つの土蔵は1866年に建てられたもの。今回の改修で古い屏風(びょうぶ)や凧(たこ)が眠っていたことが分かり、もう1つの土蔵を改装した「花筵堂(かえんどう)ホール」で展示することが決まった。ホール内は工場見学時に見ることができ、宇宙船をイメージして新たに設置した工場見学通路「星のトンネル」も間もなくオープンする予定。

 訪れた人からは「土蔵自体が珍しい」「(実際来てみて)すごいと思った」などの反響があるという。広報担当の村上美枝さんは「カフェが『現在』で星のトンネルが『未来』、そして直売所は『過去』を象徴している。古くから伝わるものを眠らせていてはもったいないという思いが、今回の大改修につながった。たくさんの方に過去から現在の変遷を感じていただきたい。東村山へ足を運ぶきっかけになればうれしい」と話す。

 営業時間は9時30分~16時30分。土曜・日曜・祝日定休。

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