東久留米市で多世代間の交流を目指す「にこにこ食堂」がスタートし、6月15日と17日、デイサービスひょうたん島(東久留米市本町2)で開催された。当面は月2回の開催を予定している。主催は「東久留米にこにこプロジェクト」。
同プロジェクト代表の山永和子さんは市内で駄菓子店「だがしやかなん」を営む。店によく来る小学生のうちの何人かは夕方、カップ麺3個を買い、それを夕食として食べていた。その姿を見た山永さんは、同じくらいの金額でバランスのとれた食事を提供できないかと思い、小学生たちに一緒に食事を作ることを提案。これが「にこにこ食堂」の原点だという。
独り暮らしのお年寄りは、一人分の食事を作るのは手間がかかり、そのような方々も参加できないかと思いたった。
子育て世代の母親は、天ぷらや煮物などの手間のかかる料理をしない人も多く、一緒に料理を作って食の伝承をしたいと考えた。
こうして単なる子ども食堂ではなく、世代を超えてみんなが集まる昭和の大家族のような「3世代食堂」という考え方が生まれたという。
食堂は毎回20人限定。この人数が、みんながつながりを持ちつつ、丁寧に食事を作ることができるぎりぎりの人数だという。そのため、客が増えて入りきれなくなったら開催日を増やすことで対応する予定。
山永さんは「田舎から出てきた学生や、単身赴任のサラリーマンなど、いろいろな人がつながりを求めてくる場所にしたい。なるべく予約を入れて、ぜひ来てほしい」と呼び掛ける。
次回開催は7月13日と15日。料金は、大人=400円、中学生以下=200円、未就学児=100円。調理への参加を希望する場合はエプロン、三角巾、マスクを持参する。