武蔵野美術大学(小平市小川町1)とブリヂストン(中央区)が4月、多様化する地域社会での共生の実現に向けて、今後あるべき姿を「デザイン」の観点から検討する共同研究を始めた。同大と同社が5月12日、発表した。
武蔵野美術大学の齋藤啓子教授(造形学部視覚伝達デザイン学科)
研究では「小平市の共生コミュニティー」をテーマに据え、これまで十分に社会参加できない環境にいた人々が、公的支援による生活保障だけでなく、地域コミュニティーによるつながりを強化することで、積極的な参加・貢献を可能にする「システムの構築を目指す」という。
同大の齋藤啓子教授(造形学部視覚伝達デザイン学科)は、これまでに培った地域のネットワークを生かし、大学と地域に企業が加わって「関係のデザイン」「参加のデザイン」による「新しい場と人のつながりを生み出したい」とコメントする。
同大とブリヂストンの産学共同プロジェクトは他にも、2013年(平成25年)からインダストリアルデザインコースの学生らと共に進める「将来モビリティーデザイン研究」がある。その成果は企業博物館「ブリヂストンTODAY」(小平市小川東町3)で毎年、企画展として発表されており、今年4月に開催された展示会で8回目となる。
期間は2022年3月まで。