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東村山にキックボクサー店主の焙煎カフェ 46歳のプロデビューでも話題に

オーナーの山岡さん

オーナーの山岡さん

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 農園指定のスペシャルティーコーヒーを扱う「cafe Fuu」(東村山市本町1、TEL 042-306-0739)が12月10日、文京区から東村山警察署並びに移転オープンした。

府中街道に面した店舗

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 オーナーの山岡由忠さんは「もともとは紅茶が好きで」喫茶店のアルバイトを始めた。「店では紅茶以外のメニューも出す。コーヒーの入れ方も習い、味を確かめているうちに、気付けばその魅力に取りつかれていた」と振り返る。2002(平成14)年に「cafe Fuu」として独立し、数回の移転を経た後、茗荷谷駅の近くで14年間コーヒー店を営んできた。

 店の経営の傍ら、趣味でキックボクシングを続けてきた山岡さん。移転直前の12月6日にはプロデビューを果たし「46歳のプロデビュー」と話題にもなった。住居兼店舗を構える場所を探すことになり、ジムがある西武池袋線沿線から検討するも条件が合わず、同じ西武線の東村山にたどり着いた。

 新店舗は府中街道に面し、東村山駅から東村山警察署や市役所への経路に位置する。入り口脇には大きな焙煎(ばいせん)機が置かれ、店内には煎(い)りたてのコーヒーの香りが漂う。農園指定の豆にこだわり、世界各地のコーヒーを販売・提供する。席数はカウンター4席を含む8席。

 グアテマラベースの「Fuuブレンド」(470円、店内価格)は「飲んだ後に甘みが残る、日本人好みの味」にした。フードメニューには厚切りトースト(400円)やオムライス(1,000円)、フレンチトースト(600円)などのほか、山岡さんが焼くチーズケーキ、シフォンケーキ(以上500円)などのスイーツもそろえる。

 移転オープン以降、女性のグループ客や年配の男性客など、幅広い客層が次々と訪れている。年内は定休日未定で夜まで店を開ける予定のため「キックボクシングの練習はなかなかできない」が、住居スペースに据えたサンドバッグでトレーニングを続けているという。

 「トレーニングを続けてきたことで、長く店に立っても疲れにくくなった。コーヒーとキックボクシングが、互いに良い切り替えになっている」と話し、「今後はドリンクのテークアウト、豆の販売にも力を入れていきたい」と意欲を見せる。

 営業時間は8時~19時(土曜・日曜・祝日は11時30分~)。定休日未定。

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